Appleのソフトウェアの品質が次第に低下している理由は?

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iOS 8では「ブルースクリーン・オブ・デス」「強制的に復元モード」「Safariで画像ファイルをアップロードすると破損する」など、数多くのバグが報告されています。「デバッグをしていないのでは?」と言われるほどでしたが、なぜそんな事態が起こってしまったのか、ということが推察されています。

Is Apple experiencing a problematic decline in software quality? | TUAW: Apple news, reviews and how-tos since 2004
http://www.tuaw.com/2014/10/15/is-apple-experiencing-a-problematic-decline-in-software-quality/


どんなソフトウェアでもリリース直後にはバグがあるものですが、iOS 8の公開に伴って多くのバグが発見されました。iOS 8.0をインストールしたユーザーはWi-Fi接続問題やバッテリーの異常消費といった多数の問題を報告しており、修正パッチとしてリリースされたはずのiOS 8.0.1にアップデートするとネット接続自体ができなくなるなど、追い打ちをかけるような結果になりました。これらの問題は最新版の「iOS 8.0.2」で解決されています。

Appleは毎年、新型iPhoneやiPadをリリースすると共に、最新版iOSを提供しています。12か月ごとのOSアップデートは過去7年にわたって実施されており、唯一の例外はiOS 5のみ。OS XのOSアップデート間隔は、OS X PantherからOS X Tigerが登場するまで18か月間、OS X LeopardとOS X Snow Leopardとの間隔は22か月間と比較的ゆっくりだったものの、OS X YosemiteOS X Mavericksの1年後にリリースされたことから、OS Xのアップデートも1年ごとに最新版を提供するサイクルに切り替わりつつあります。


猛烈な勢いで各種ソフトウェアアップデートを行うAppleですが、ソフトウェアエンジニアが全力で開発に携わっていることから、「Appleのリソースはパンク寸前なのではないか」という声も挙がり始めています。Apple製品のフリーランスライターKirk McElhearn氏は、「今後Appleが全てのリリースを遅れずに行うことは困難で、品質も下がってきているように見えますが、iPhone 6は簡単に曲がらないことが証明されており、ハードウェアは問題ありません。見せかけだけの壊れたアップデートを見れば分かるように、バグの多いソフトウェアアップデートが続いているのです」と批判しています

同様にShifty Jellyの創始者であるRussell Ivanovic氏も、「Appleの異常なスピードのサイクルを減速させて、安定したハードウェア・ソフトウェアの開発に必要な時間を割いてほしいと望んでいます。目まぐるしくリリースされたOS X・iOS・iPhone・iPadは日の目を見るレベルに達していません。Appleファンの期待は高いため、恐らく世界的にも同じことは許されないでしょう」と話しています

また、iOS 8やOS Yosemiteのリリース後に、Appleのソフトウェアのクオリティに言及した人がリストアップされるなど、少なからず不満を感じている人が存在しています。さらに、2015年にはApple Watchが発売されるため、Appleがこのペースでソフトウェアのリリースを続けるとすれば、さらに苦しいスケジュールになりそうです。


Appleは世界的な巨大企業ですが、同レベルの企業に比べるとはるかに小さなソフトウェアチームを意図的に構成しています。これは「たくさんのB級プレイヤーを雇用するより、少しのA級プレイヤーを雇用する方が好ましい」というスティーブ・ジョブズの方針によるもの。ジョブズが亡くなった後もこの方針は続いていますが、「最上級の人材」だけでチームを構成するため、人手が足りないチームへ別チームの人材がヘルプに入ることがあります。最高の人材獲得に挑戦するのは間違ったことではないのですが、キーパーソンのエンジニアがiPhoneチームのヘルプに入っていたために、OS X Leopardのリリースが遅れた、という事態も起こっています。

これまでのリリースサイクルから考えると、次期新型iPhone(iPhone 6s)は2015年9月ごろに発売されると見られています。Appleで最も収益を得ているコンテンツはiPhoneであるため、「1年ごとにiPhoneをリリースする」というサイクルを崩すことはできません。また、AppleはiPhone 4Sに「Siri」、iPhone 5sに「Touch ID」、iPhone 6に「Apple Pay」「カメラ性能の大幅向上」など、同時にiOSをアップデートすることで、革新的な機能を付随させてきているため、iOSアップデートのリリースを遅らせるのは難しいかもしれません。


iPhoneの販売台数は伸び続けていますが、バグの多いソフトウェアの提供に対する反響は、ユーザー数の増加に伴って大きくなります。Appleは「リリースサイクルを変える」「より多くのエンジニアを雇用する」といった、具体的な解決策の決断が迫られています。

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in ソフトウェア,  メモ, Posted by darkhorse_log