Appleのソフトウェア品質は低下しているのか

By Jasper Nance

Appleは優れたハードウェアデザインが広く認められており、世界中に根強いAppleファンを持っていることで知られています。そんなAppleのiPhoneやMacを使う上で、アプリやOSなどの純正ソフトウェアも必要不可欠な要素ですが、「Appleのソフトウェアの品質が低下している」ということが、テクノロジー系ブログSudophilosophicalでまとめられています。

Apple's declining software quality - Sudophilosophical
http://sudophilosophical.com/2016/02/04/apples-declining-software-quality/


ソフトウェアは信頼性・速度・UI(ユーザーエクスペリエンス)・デザイン・各種項目の見つけやすさなどの基準で評価されており、時代の変化に合わせたアップデートがソフトウェアの品質に影響を与えます。Apple・Google・Facebook・Amazon・Microsoft・IBM・OracleなどのIT業界の巨人たちはそんなソフトウェア開発に大量の人材を割り振っているのですが、Sudophilosophicalによると、時に多すぎる人材リソースは、ソフトウェア開発を減速させることがあるとのこと。

Appleもここ数年でiOSおよびOS Xというコア・ソフトウェアの品質低下が指摘されており、2014年にiOS 8がバグだらけでアップデートが撤回されたり、iOS 9.1の新機能「夜間にインストール」を行うとアラームが全解除されたりするなど、Appleユーザーなら身に覚えがあるはずです。

特にこの傾向はOS Xにおいて顕著であり、特に「iPhoto」がユーザーから評判の悪い「写真」アプリに切り替わったのが象徴的とのこと。iOSアプリとの統合が推し進められている中、この流れを快く思っていないAppleユーザーも一部おり、「iTools」→「MobileMe」→「iCloud」というようにクラウドサービスが開始と終了を繰り返しており、一部で混乱を引き起こしているのは明らか。有名なAppleユーザーのMarco Arment氏も2015年に「Appleのハードウェアは過去最高レベルに達しているが、ここ数年のソフトウェア品質の迷走ぶりには先行きが不安になる。数年前までWindowsユーザーを笑っていたネタだった問題が、AppleのOSに起きているようだ」と話しています。


IT系ジャーナリストWalt Mossberg氏もAppleのソフトウェア品質に言及しており、「iOSおよびOS Xのソフトウェアの品質と信頼性が徐々に低下しています。スマートウォッチや自動車のような大きな夢を追求する代わりに、コア・ソフトウェアの開発がおざなりになっているように感じます」と述べています。Sudophilosophicalはこの原因の一部が「大量の人材リソースを適切に管理できていない」ことにあると指摘しています。

Apple製品に魅了されるユーザーはたくさんいるものの、GoogleやMicrosoft製ソフトウェアの使用率が高まっており、ユーザーのApple製ソフトウェアに対する信頼性の低下を意味しています。Sudophilosophicalは「このままソフトウェア品質の低下がブランドとしての信頼性に影響すると、将来的なApple WatchやCarPlayの売上にまで影響を及ぼしかねない」と懸念しており、ティム・クック氏による徹底的なソフトウェア開発へのてこ入れが必要であると述べています。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log