約1万円と激安のSIMフリースマホ「ASUS ZenFone 4」は果たしてまともに使えるのか?


台湾のASUSが発売した「ZenFone 4」は、3290台湾ドル(約1万1000円)という驚くべき低価格を実現し世界中をあっと言わせました。ZenFone 4の登場によって大手メーカー製のスマートフォンがついに超低価格帯とでも呼ぶべき領域に突入したわけですが、「はたして約1万円のスマートフォンは使いものになるのか?」という素朴な疑問を解消するべく、ZenFone 4を使ってみました。

Phones - ASUS ZenFone 4 - ASUS
http://www.asus.com/Phones/ASUS_ZenFone_4/

これがZenFone 4(A400CG)・ホワイトのパッケージ。


サイドには「Intel入ってる」のロゴ。ZenFone 4はIntel Atom Z2520(1.2GHzデュアルコア)・1GBメモリ・8GBストレージを搭載しています。


ZenFone 4にLTEモデルはなしで3Gオンリー。


箱をスライドすると超低価格スマートフォン・ZenFone 4の登場。


手に取るとこんな感じ。5インチクラスのスマートフォンが増えてきた中においては小さく感じるサイズです。しかし、iPhoneユーザーを中心に根強い「手のひらにすっぽり収まるサイズが欲しい」という要望を持つ4インチ派には「まさにぴったり」と感じる扱いやすいサイズ感。


ZenFone 4(左)のサイズは、縦12.44センチ×横6.14センチ×厚さ1.15センチ。iPhone 5c(中央)・iPhone 5s(右)と比べるとほとんど同じサイズ。


しかし厚さはiPhoneの方が薄め。もっともZenFone 4は120gと軽量なため、丸みを帯びたフォルム&適度な厚みのおかげでフラットなiPhone 5c/5sよりも手の中でのフィット感は上。


ZenFone 4のディスプレイ解像度は800×480でゴリラガラス3を採用。搭載OSはAndroid 4.3(JellyBean)


左サイドにはMicro-USB端子。


底面左にマイク。


右サイドには電源ボタンと音量ボタン。


前面上部にはスピーカーとVGA(約30万画素)・F値2.8のフロントカメラ。


ディスプレイの下には「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」のタッチボタン。


裏面は丸みを帯びたデザイン。


上部に500万画素・F値2.4のリアカメラとリアスピーカー。


Intel insideのロゴもバッチリあり。


背面カバーを取り外すとこんな感じ。ZenFone 4はZenfone 5と異なりバッテリーを取り外して交換することが容易です。なお、工具がないと外せないほど背面カバーが固いのはZenfone 5と同様。


バッテリー容量は1540mAh。ちなみにカタログでは1万6000mAhという巨大なバッテリー容量が記載されていましたが、これはもちろん誤植。


ボタンが背面カバーについているのはZenfone 5と同様ですが、ZenFone 4には水色の保護シールが付いていました。


カメラ横にはmicroSDカードスロット。背面カバーが取り外しにくいのでこの位置にある設計は残念。


ZenFone 4にはSIMカードスロットが2つあるので2枚のSIMを使い分けることが可能。複数の国にまたがるような旅行には非常に便利です。


ZenFone 4はSoCに日本ではあまり採用端末のないIntel Atom Z2520(1.2GHzデュアルコア)を採用していることならびにメモリが1GBであることそして何より3290台湾ドル(約1万1000円)という超低価格のせいもあって、「ほんとにサクサク動くの?」というのはもっともな疑問です。しかし、ZenFone 4でのブラウジングが快適なのは以下のムービーを見ればよく分かります。

ASUS ZenFone 4で片手・快適ブラウジングする様子はこんな感じ - YouTube


まとめ
ZenFone 4はZenfone 5と比べると、高級感に欠けるのは否めないところです。Zenfone 5の1GBメモリ・8GBストレージモデルが3990台湾ドル(約1万4000円)であることを考えると、高級感を求める人はZenfone 5の方が幸せになれるかもしれません。

しかし、ZenFone 4には約1万円という驚異的な価格を実現したところに大きな意味があると言えます。超低価格帯での約3000円のコストカットが難しい事なのは火を見るよりも明らか。その難題を見事に解決し、性能・デザインを絶妙にバランスさせた約1万円のスマートフォン・ZenFone 4を生み出したASUSの手腕には、脱帽するしかありません。

ところで、ZenFone 4にはSIMロックが施されていません。つまり、バンドさえ対応しているなら、どこの国のSIMであっても差し込むだけで通話・モバイル通信が楽しめるということです。ZenFone 4ならば、海外で日本のキャリアが提供する「冗談だろう?」と思ってしまうほどバカ高い「海外パケットし放題プラン」を選択する必要はないということです。

例えばNTTドコモの提供する「海外パケ・ホーダイ」は海外でのパケット通信の最大料金は1日あたり2980円です。5日間、テザリングをする可能性がありパケットし放題を望むなら、最大で1万5000円ほどの出費が必要です。

翻って台湾の空港で手に入る通信制限なしのプリペイドSIMは5日間使い放題で300台湾ドル(約1000円)。ZenFone 4を購入して現地のSIMを挿す方が海外パケットサービスを利用するより安いことになります。なによりZenFone 4が手に入ります。

つまりは、もはや海外旅行にでかける場合、現地で品質の良いスマートフォンが約1万円で手に入り、日本と比べると信じられないほど安いSIMカードを購入することで快適なネット環境が手に入る時代になったというわけです。記事タイトルの「約1万円と激安のSIMフリースマホ『ASUS ZenFone 4』は果たしてまともに使えるのか?」という答えはイエスです。

台湾でZenFone 4を使って快適なモバイル通信環境をゲットした体験者としては、SIMロックをかけた上で激安の「実質価格」という甘い言葉で高価なスマートフォンをばらまき顧客の獲得競争に明け暮れる日本の携帯電話キャリアのビジネス手法が早晩、時代遅れになるのだろうと感じざるを得ません。そのとき、はたして日本のスマートフォンメーカーにASUSを始めとする海外メーカーに対抗できる製品を作ることができるのか、非常に不安を感じさせてくれたZenFone 4なのでした。

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