「幻のラー油」と呼ばれる元祖・食べるラー油「石垣島ラー油」を求めて石垣島の辺銀食堂を訪ねました
食べるラー油の元祖と言われる「石垣島ラー油」は、生産量の少なさと販売店の少なさから食べるラー油ブームの頃は入手は困難を極め、「幻のラー油」と呼ばれたラー油です。その石垣島ラー油を生み出した辺銀(ぺんぎん)夫妻が開いている「辺銀食堂」では、石垣島ラー油だけでなく島野菜・島豆腐・もろみ豚など石垣島食材を取り入れた食事が楽しめるとのこと。「食は命薬(ちぐすい)」がモットーの辺銀食堂に行ってみました。
辺銀食堂
http://penshoku.com/
辺銀食堂は、石垣島バスターミナルから徒歩で約7分の場所にありました。お店は11時半からですが、開店前15分の時点ですでに何人かのお客さんがオープンを待っています。
どこかレトロな雰囲気の看板。
玄関先にはメニューが置かれています。
本日のお勧めはナムルランチ850円。
お昼の営業は売り切れ次第終了とのことなので、旅行などで来店する日が決まっている場合は事前に予約するのがおすすめ。
シンプルモダンな外観。外からの視線を気にすることなく食事を楽しめそうです。
ドアの取手は天然の木。
11時半になって入店。カウンター席に着席しました。
カウンターの後ろにはずらりと並んだ島のお酒。
店主の趣味で集められたものとのこと。
奥には古酒(クースー)も。
店内はオシャレなカフェといった感じで女性受けが良さそうです。
カウンターの上には南国の果物。リゾート気分にさせてくれます。
お水はほんのりパイナップルの香り。
テーブルの上には石垣島ラー油(通称:石ラー)がありました。幻のラー油の横には中国黒酢と自家製にんにく油。店主の辺銀暁峰さんは中国・西安出身とのこと。
10分ほどして事前に予約注文していたランチセット(1200円)が出てきました。
ジャージャンすば。
水餃子。
スープ。
この日の小鉢はマグロのたたきでした。
ジャージャンすばは、北京にいる辺銀さんの叔母さんのレシピをベースに、干しエビや芽菜(ヤーツァイ)を加えた辺銀食堂オリジナル。
ひき肉・豆チジャンをかき分けると……
透き通るようなきれいな白い麺。細麺ですがとてもコシが強くもちもちしていて独特の触感。
まぜまぜ。
パクリと一口。豆チジャンはそれほど辛みはなく、ひき肉と一緒に食べるキュウリがシャキシャキしていてハシがどんどん進みます。
途中でにんにく油を投入。
ニンニクの香りでさらに食欲がそそられます。少し入れただけで風味が変わるにんにく油は、ニンニク好きにはたまりません。
そしてお目当ての石ラーを投入。
元祖食べるラー油だけあって、具材がたっぷり。島唐辛子・ウコン・ピパーチ・石垣の塩・黒糖・ニンニク・白ごま・黒豆・山椒・オリーブオイルなどが入っているとのこと。石ラー油を入れると確実に辛みがアップ。しかし、味・香りともに深みが出て、さらに食べるペースが上がります。
スープをいただきます。スープの中には……
ゆし豆腐。おぼろ状のやわらかい触感は魚介ベースのあっさりしたスープによく合います。
続いて水餃子。パクリと一かみすると……
とても赤身の強いお肉。これはもろみ豚で、クセがなく非常にジューシーです。
マグロのたたきは柑橘類で味付けされており、身がしっかりしまっています。
海の幸、山の幸を堪能しつつ、一気に完食してしまいました。
お口の辛み取りに、と出されたお茶は、番茶・グァバ茶・レモングラスをブレンドした辺銀食堂オリジナルのお茶。まるで紅茶のように「香りを楽しめるお茶」で、これだけでも飲みに来る価値あり。
デザートはパッション杏仁豆腐。
パッションの酸味の後に、あっさりした杏仁豆腐のほのかな甘みが口に広がります。
あっという間にたいらげた後には、やるべきミッションが残されています。お店でもらった地図を頼りに、辺銀食堂から歩くこと3分。
ハンモックがかかるお店「石垣ペンギン」に到着。
お店は雑貨屋さんで、奥にはギャラリーもあります。
レジで受け取ったのは石垣島ラー油。
石垣ペンギンでは、予約制で石ラーをゲットできます。予約の受付は前日の17時までで、観光客の場合、滞在中1回だけ予約可能です。
ラー油のしずくがデザインされたパッケージ。
賞味期限はかなり長め。しかし、それまで待たずに食べきってしまいそう……。
石ラーを使った料理方法が書かれた説明書も付いています。
かわいいロゴの入った石垣島ラー油は1本800円で、石垣島を訪れるならばぜひお土産に買って帰りたい商品と言えそうです。
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