ブレが減少しトラッキング機能も強化された没入型3Dヘッドアップディスプレイの試作機をOculusが公開
2014年1月7日からアメリカのラスベガスで開催されている世界最大のコンシューマー向け家電見本市「2014 International CES」において、頭部に装着する没入型3Dヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift(オキュラスリフト)」を開発したOculus VRが、Oculus Riftを改良して、プレイ中に気分が悪くなる原因の1つであった「被写体のブレ」を少なくした新型3Dヘッドアップディスプレイ「Crystal Cove」の試作機を公開しました。
Oculus unveils new Rift prototype with positional tracking and mysterious OLED display | Polygon
http://www.polygon.com/2014/1/7/5284258/oculus-unveils-rift-prototype-with-positional-tracking-and-mysterious
Plugging into Crystal Cove, the new high-resolution, position-tracking Oculus Rift | The Verge
http://www.theverge.com/2014/1/7/5285776/hands-on-with-crystal-cove-the-new-oculus-rift-prototype
頭部に装着する「Oculus Rift」は、頭の方向や傾きに連動してバーチャルリアリティのゲームや光景を楽しむことができる没入型3Dヘッドアップディスプレイです。斜視などが原因で立体視が困難な「ステレオブラインド」の人でも、3D映像を楽しめる可能性があることで注目を集めた「Oculus Rift」ですが、時折発生する画面のブレによって、プレイ中に気分が悪くなってしまう問題がありました。
By Sergey Galyonkin
Oculus VRは、画面のブレ問題を解消するために、残光性の少ない特製の有機ELディスプレイを採用したCrystal CoveをCES 2014の中で発表。画面上の情報量を少なくすることで、プレイヤーの脳が仮想現実の世界を認識しやすくなったとのことです。また、トラッキング機能も強化されていて、傾いたり、しゃがんだりなど複雑なプレイヤーの動きをより正確に検知できるようになっています。
実際にCrystal Coveを体験した人によると、「残光性が減少したことによって、以前のものより10~20%ほど改良されたと思います。画質は、一般的なモニターと比べると劣りますが、以前のものより粗さが少なくなりました」とのことです。
なお、Crystal Coveの発売時期や価格などは、記事執筆時点では未発表となっています。
◆つづき
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