食べ物の出力が可能な3Dプリンター「ChefJet」が2014年の後半にリリース予定
NASAから資金援助を得て、食べ物を作り出す3Dプリンターの開発が行われていましたが、これよりも一足早く食べ物の出力が可能な3Dプリンター「ChefJet」が登場しました。水・砂糖・フレーバー・着色料を投入することで、さまざまな形・色・風味のキャンディや砂糖菓子を作ることができます。
3D Systems Sweetens Its Offering with New ChefJet? 3D Printer Series | www.3dsystems.com
http://www.3dsystems.com/press-releases/3d-systems-sweetens-its-offering-new-chefjettm-3d-printer-series
Eating delicious 3D candy printed by a ChefJet | The Verge
http://www.theverge.com/ces-2014/2014/1/7/5285628/3d-systems-chefjet-pro-sweet-3d-printer-candy-hands-on
アメリカのラスベガスで開催されている家電見本市2014 International CESにて、3Dプリンターメーカーの3D Systemsが食べ物の出力が可能な3Dプリンター「ChefJet」と「ChefJet Pro」を公開しました。これらの3Dプリンターを使えば、砂糖と水とフレーバーから好きなサイズや形の砂糖菓子が自由自在にプリントできるようになります。3D Systemsによると、これらは世界初の3Dフードプリンターであるとのことですが、簡単ながらチョコレートを立体成型できる3Dプリンターが2012年に登場しています。
これがChefJetで、リアルタイムでゆっくりと砂糖菓子を作ることができます。
ChefJetが出力するものにつけられる色は白色か黒色のみ。ただし、複数の異なるフレーバーの砂糖菓子を出力可能です。
こんなに複雑な形や柄の砂糖菓子も作成できてしまいます。
ChefJetの価格は5000ドル(約52万円)を想定しているとのことです。
そしてこちらがChefJet Pro。ChefJetよりも大きく中に2人か3人ぐらい入れそう。
作成可能な形はChefJetと同じですが、ChefJet Proでは出力するものに色をつけることが可能なので、写真のようなカラフルなキャンディを作ることもできます。
とても食べ物には見えませんが食べられるようです。
色のグラデーションをつけたり、キャンディの中にキャンディを出力したりとかなり巧妙にものをプリントできることがわかります。
こちらのChefJet Proの価格は1万ドル(約104万円)近くになる予定。3D Systemsの代表は、「ChefJet Proならば、結婚式のウエディングケーキに置かれている砂糖菓子のような新郎新婦の顔や服を細かく表現したものを作ることも可能です」とコメントしています。なお、これらの3Dフードプリンターは2014年の後半に発売される予定とのことです。
・関連記事
わずか20万円台で買える3Dプリンター「Replicator2」実機使用レビュー、実際に立体物を作るとこんな感じに - GIGAZINE
3Dプリンターで食べ物を印刷へ、既存の食事を置き換える可能性もあり - GIGAZINE
なぜ3Dプリンターはどんどん安くなっていくのか?ついに2万円以下のものも登場 - GIGAZINE
3Dプリンタでリチウムイオン電池を「印刷」する技術をハーバード大学が開発 - GIGAZINE
巨大な3Dプリンタを使い一軒家を20時間で建ててしまう「Contour Crafting」 - GIGAZINE
3Dプリンターで10年以内に本物の心臓を作れるようにする研究が進行中 - GIGAZINE
・関連コンテンツ