Amazonが無人飛行機で自宅前まで注文から30分でお届けしてくれる「Amazon Prime Air」がよくわかるまとめ
日本のAmazonが展開している「お急ぎ便」は最速だと注文当日に商品が届くという非常に便利なサービスですが、本家Amazon.comはお急ぎ便をさらに上回り、注文からなんと30分以内の配送を実現する無人飛行機(ドローン)による配達サービス「Amazon Prime Air」の提供を計画中であることが明らかになりました。
Amazon Prime Air
http://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=8037720011
Bill Gates supports Amazon drone delivery, but says Jeff Bezos may be 'overly optimistic' | The Verge
http://www.theverge.com/2013/12/2/5167822/bill-gates-supports-amazon-drone-delivery
China could become the first country to legalize parcel delivery by drone – Quartz
http://qz.com/120654/china-could-become-the-first-country-to-legalize-parcel-delivery-by-drone/
Amazon Prime Airのサービス内容が一目で分かるムービーはこちら。
Amazon Prime Air - YouTube
Amazonでネットショッピング中。
お気に入りの商品を見つけた男性は、「Prime Air 30 Minute Delivery」をタップ。
ところ変わってAmazonの配送センター。
先ほどの注文を受けて、商品配送の準備がスタートします。
注文された商品は、黄色のプラスチックケースに入れられ……
コンベアで運ばれます。
運ばれた先で待ち構えるのはドローン。
プラケースをしっかりキャッチ。
いざ配達へ。
ドローンは大空へ飛び立っていきました。
快調に空を飛行するドローン。
注文客の庭に到着。
商品を置くと、ふたたび配送センターへ旅立っていきました。
商品の到着に気づいた男性。
無事、30分以内に商品を手に入れられました。
Amazon Prime Airは、ドローンを使って商品を無人で配送できるサービスで、配送センターから30分以内の距離に、重さ5ポンド(約2.3kg)以内の商品を配送できます。ドローンは、8枚の回転翼を持つオクトコプターで動力源は電動モーターです。現在のところ、ドローンの性能上、上記の距離制限・重量制限があるものの、この重量制限内でも現在Amazonで取り扱う商品の約86%をカバーできるとのこと。
Amazon Prime Airが実現するためには、空の安全性基準を定める連邦航空局(FAA)による認可が必要で、Amazonによると、実用化は最も早くて2015年とのこと。Amazonは、FAAが今後定める予定のドローンに関する安全性ルールの遵守を約束しており、Amazon Prime Airの運用において公共の安全を最重要課題と捉えています。
ドローンによる空中配達システムは、交通網の発達していない僻地や、広大な国土を有する国で特に有益であると考えられており、アメリカではAmazon以外でもドローンによる空中配達システムの開発が活発化しています。
こちらはSkycatch社の4枚の回転翼を持つクアッドコプター。同社は、新しい空中配達システム「AirHighway」構想を提案しています。
Amazonのジェフ・ベゾスCEOは、4~5年以内にAmazon Prime Airのサービス提供を実現させる構えですが、このタイムプランは楽観的にすぎると懐疑的な見解もあります。しかし、Microsoftのビル・ゲイツ会長は、「Amazonのドローン配達システムは、被災地などへの輸送にも非常に有効であることから、人々が考える以上にインパクトのあるものだと考えています。ベゾス氏は、批判的な意見に屈することなくドローン配達サービスを実現させて欲しい」とエールを贈っています。
アメリカと同じく広大な国土を有する中国も無人空中輸送システムの構築を進めており、FAAによってドローン規制ルールが定められる2015年まで実用化できないアメリカを尻目に、世界で最初の商用ドローン配達システムが実現されるのではないかと見られています。
こちらは、SF Express社によるドローンのムービー。同社は中国政府と共同で配達用ドローンを開発中です。
InCake UFO delivery service - YouTube
交通網の非常に発達した日本においても、山岳部や離島などへの配達システムとしてドローンは有効なツールであるといえます。無人空中輸送システムの構築に向け、安全性の高い高性能なドローンの開発と関連法規制の整備など、大きな進展が期待されます。
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