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Amazon物流センターの過酷な労働の実態が判明、多大なる犠牲が明らかに

By Scottish Government

世界最大級のオンラインショッピングサイトAmazonはイギリスの田舎町Rugeleyにサッカーコート9個分の巨大な物流センターを保有しています。この物流センターが設立されると発表された直後は地域の永続的な雇用創設に多大な効果があると期待されたものの、実際には1日24キロも倉庫の中を歩くことがあるハードな仕事をこなしても簡単に解雇されてしまう場合がある過酷な状況が判明。住民たちに失望が広がっている、とフィナンシャル・タイムズの経済記者Sarah O’Connorがレポートしています。

Amazon unpacked - FT.com
http://www.ft.com/cms/s/2/ed6a985c-70bd-11e2-85d0-00144feab49a.html#slide0


1日に24km倉庫の中を歩かされる

By evadedave

サッカーコート9個分の巨大なAmazonの倉庫の中では数百人ものオレンジ色のベストを着た従業員たちが携帯端末の出す指示をもとに台車を押しながら移動しています。彼らが歩く距離は1日に15マイル(約24km)になることもあるそうです。

作業状況が携帯端末で監視されている

By Mohammed Nairooz

従業員たちは小型のコンピューターを携行しておりその画面には彼らが期待される効率通りに作業を進められているか、あるいは遅れているのかということがリアルタイムで表示されています。また、彼らのマネージャーはそれらのデバイスにテキストメッセージを送りスピードアップを促すことができるとのこと。

昼休みは30分

By niiicedave

Amazonの倉庫で働く労働者たちは8時間シフトで業務に就いており、30分間の昼休みが与えられています。休憩の時には食堂に行くことができますが、その際には商品を盗んでいないことを証明するために空港のセキュリティーチェックのような探知機の中を歩かなければなりません。

足が水ぶくれになる

By Daniel Morris

従業員たちにAmazonから支給される安全靴はサイズが合っていないことがあり、足に水ぶくれができてしまうことがあったとのこと。マネージャーの1人は匿名を条件に「支給される安全靴が足を傷めることを知っていたので新人が入る度に足にワセリン(滑りをよくして水ぶくれを予防する)を塗りなさい。そうしてから靴下とブーツを履くんだ」と言わなければならなかったと述べています。

アッという間に解雇されることがある

By heureuy

Amazonは「3ストライクでリリース(解雇)」というルールを持っており、物流センターが設立された間もない頃はごくわずかな説明や警告しかないまま3回職場の決まりに違反する、つまり3ストライクをとられ従業員が頻繁に解雇されるということがあったそうです。かつてここで働いていたChris Martinさんは足の水ぶくれのせいで1日休みをとった後、あっけなく解雇されてしまったそうです。

というわけで、Amazonが倉庫管理の効率化に並々ならぬ努力をしていることは間違いないようですが、その影には過酷な環境で労働に従事している人たちがいる、ということのようです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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