コーヒーの温度をコントロールして適温に保ってくれるサーモマグ「ThermoBuffer」
おいしいコーヒーを飲むために温度を調節する工夫はいろいろありますが、入れた直後にコーヒーの温度を適温にまで下げ、その後3時間はそのままキープしてくれるタンブラーが「ThermoBuffer」です。
ThermoBuffer -The World's First Thermodynamic Mug. Perfect Temperature Control. -- Indiegogo
http://www.indiegogo.com/projects/199128
ムービーは以下から。
ThermoBuffer - YouTube
作ったのはOrin Hemmingerさん。
朝起きて……
出勤前にさっとコーヒーを作ります。
できあがったコーヒーをタンブラーに注いで……
さて出勤。車の中に乗り込みます。
運転前に一口……
と、コーヒーが熱すぎてやけどしてしまいました。
ということで、もう一度やり直し。出勤前に……
コーヒーを作ります。
車に乗り込んで……
ゴクっと一口。
今度はとっくに冷めてしまっていました。
さらにもう一度やり直します。コーヒー豆をコーヒーメーカーに入れて……
ポチっとボタンを押します。
できあがったタンブラーにコーヒーを注いで……
車を発進させる前に一口飲みます。
今度はちょうどいい温度だったようです。
使っていたのはThermoBuffer。
ThermoBufferは中に入っている液体の温度をコントロールするタンブラーです。
コーヒーを入れるとすばやく温度を下げ、熱々だったコーヒーを2分以内に最もおいしく飲める温度にしたのち、3時間は適温に保ちます。そのため、最後の一滴までおいしくコーヒーが飲めるようになっています。
熱すぎてうっかりやけどをしてしまったり……
冷たくなってしまい再度温めなおしたり……
氷を入れたりする必要はありません。
使い方は通常のステンレス製タンブラーと同じ。
タンブラーの中は三層になっています。
そこに液体を注ぐだけでOKです。
それではなぜ温度の調節が可能なのか?ということですが、ThermoBufferの内側の層の間にはあるものが入れられているのです。それは……
そう、水。層の間に入れた水がヒートシンクの役割を果たし、高すぎる温度を調節してくれるのです。また、外側の層の間は真空になっており、これが長時間温度を一定に保ってくれるというわけです。
つまり、まず水の入った内側の空間がすばやく温度を下げコーヒーの温度を適温にした後……
外側の真空の層が毛布の役目を果たしてくれるのです。
これによってコーヒーの温度は約57度~71度に保たれます。
紙カップと真空断熱タンブラー、そしてThermoBufferに注いだコーヒーの温度の変化を見てみます。まずは紙カップ。ピンクに塗られた範囲が適温なのですが、急激に温度が下がり、コーヒーを注いでから40分後には適温よりも冷めてしまう、という結果に。
続いて真空断熱タンブラーを見てみると、なかなか温度が下がらず、90分たってもまだ適温にまで達していません。
最後はThermoBuffer。コーヒーを注いだ直後からオレンジ色のグラフがガクッと下がり、10分後には適温に。そして100分たっても適温の範囲内にとどまっています。
3つのタンブラー・カップを並べて実験してみます。
ThermoBufferは適温であるカ氏160度(セ氏約71度)に最も速く到達しました。
2時間後、真空断熱タンブラーは約78度、紙コップは約46度と、温度が熱すぎたりぬるくなったりしていますが、ThermoBufferは約62度となり適温を保っています。
デザインはいろいろと模索された結果……
こんな感じになりました。真ん中がThermoBufferで、後ろのものはプロトタイプです。
ThermoBufferは現在商品化のために出資を募っている最中であり、30ドル(約2400円)の出資によって商品が1個ゲットでき、増額によって数を増やすことが可能。アメリカ国外の場合、送料が別途10ドル(約800円)かかります。
なお、締め切りは現地時間で9月12日の23時59分です。
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