人が乗ることができるオープンソースの巨大多脚ロボ「Stompy」

「乗れるロボット」に憧れる人は多く、実際に人が乗って操縦できる人型四脚エンジン駆動陸戦型巨大ロボ「クラタス」が作られたりもしていますが、「色んなサイズや形のロボットが地球上を歩いて欲しい」ということで、操縦できる6本足のオープンソースのロボット「Stompy」を作るプロジェクトがマサチューセッツの学生15人によって進行しています。
Stompy: The Giant, Rideable Walking Robot by Project Hexapod — Kickstarter
Stompyは全長約5.5メートルで、重さは1800kg、6本の足が付いたロボットです。完成図は以下のような感じ。

ムービーは以下から。
プロジェクトを率いるのは実際にプロとして軍事用や商用のロボットをデザインしているGui Cavalcantiさん、 Dan Codyさん、James Whongさんという3人のインストラクター。

プロジェクトは学生を中心にして行われていますが、ティーチング・アシスタントのAdam Bercuさんはバトルロボットのアメリカチャンピオンであり、かなり本格的です。

Stompyは二人乗り用の運転できるロボット。

本体の高さは人の身長よりも高くなる予定です。

これまでの成果としては、まず、ローコストで油圧式の足を制御可能なシステムを開発したこと。

ハーフサイズの足を動かすことにも成功。



そして、ロボットを動かすためのエンジンを得ることもできました。

現在はStompyの足を作っている最中です。


Stompyは完成後、デモストレーションを行ったり、フェスティバルで試乗することが可能になるとのこと。


また、材料や計画、講義で行ったプレゼンテーションからCADまで、全てが公開される予定。

時速2~3マイルで約450kgの荷物を運ぶことが可能なため、地震などで瓦礫にあふれた道を車が道を通れない場合でも物資を運んだり人を救出できたりと、この技術は災害時の人命救助に役立つハズです。

なお、Stompyは現在投資を募っている最中。というのも、Stompyの足を1本作るためには約160kgの特殊なカットをされた鉄が必要で、その費用は6000ドル(約50万円)。胴体部分に至っては450kgの鉄を要するということで、完成するためにかなりの資金が必要になります。

デモストレーション週間にStompyに試乗するためには300ドル(約2万3000円)以上の出資が必要ですが、それ以下でも5ドル(約400円)から出資を受け付けており、金額によってステッカーやTシャツなどのオリジナルグッズがもらえたり、Stompyが山に上った際に山の頂上から名前を叫んでもらえたりする、とのこと。締め切りは現地時間で9月2日午後10時です。

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