「マルドゥック・スクランブル」がハリウッドで実写映画化へ、「時砂の王」も


小川一水さんの小説「時砂の王」の実写映画化権が電通と早川書房によって、映画「トランスフォーマー」シリーズのドン・マーフィープロデューサーと「シューテム・アップ」のマイケル・デイヴィス監督のもとへ持ち込まれたことがわかりました。同時に、デイヴィス監督は冲方丁さんの小説「マルドゥック・スクランブル」の製作・監督を受けることも表明。日本のSF小説2作品が、ハリウッドで映画化されることになりそうです。

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小川一水さんの小説「時砂の王」は2007年刊行。人類を滅そうとする謎の存在と、その存在から人類が絶滅しない未来の可能性を守るために戦う戦士の、あらゆる時を渡る壮大なSF小説です。


マーフィープロデューサーは「時砂の王」について、未来から来たメッセンジャーと過去の時代の女王(卑弥呼)との間の愛の物語が記されていて、ユニークかつスケール感があって巨大な可能性を感じると語りました。現在は「キャプテン・プラネット」の映画を制作中で、また、近作では「リアル・スティール」のプロデュースを担当し、3億ドル(約237億円)の収益を上げています。

なお、小川さんは自身のTwitterで「早川方面での出来事は、全般的に万事淡々と伝えられるので、ことの大きさとか情報公開コードなどが、作者レベルではよく実感できない。」と、この事実がネット上にあるということだけツイートしています。

ちなみに記事では、同時にデイヴィス監督が「マルドゥック・スクランブル」の監督・製作をすることに同意したことについても触れられています。

マルドゥック・スクランブルは2003年に「The First Compression 圧縮」が刊行された冲方丁さんの小説。ある計画のために殺害されそうになったルーン・バロットが委任事件担当捜査官のウフコックとドクター・イースターに命を救われ、自らを殺そうとしたシェルの犯罪を追っていくという物語で、3冊が刊行されています。このほか、第2部にあたるマルドゥック・ベロシティが3冊、短編集のマルドゥック・フラグメンツがあって、次の第3部としてマルドゥック・アノニマスの刊行が予定されています。


人気の高い作品であり、2006年にはGONZOが創立15周年記念作品としてOVAを製作予定でしたがこの計画は中止になり、改めて2010年から3部作での映画化が決定。2010年11月に「マルドゥック・スクランブル 圧縮」が、2011年9月に「マルドゥック・スクランブル 燃焼」が公開されました。


しかし、実写映画化権をどこかの会社が手に入れたからといって、話がトントン拍子に進むというケースはまれで、2009年に報じられた「カウボーイビバップ」がキアヌ・リーブス主演で実写映画化あの「フルメタル・パニック!」がハリウッドで実写映画化などのように、製作自体はどうなってしまったのかというものもあります。また、製作されてもドラゴンボールを実写化したはずなのに全くの別物になってしまった「DRAGONBALL EVOLUTION」のようなケースもあるので、ファンとしてはちゃんと作品になったものを見るまで安心はできないところです。

そういえば、2003年に実写映画化の初報があり、2010年段階でお蔵入りではなくまだ制作中であることが判明した実写映画版「エヴァンゲリオン」は、そろそろ前のニュースからも2年が経過しましたが、どうなったのでしょうか。今年の秋には「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開予定なのですが……。

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in 映画, Posted by logc_nt