映画「マイマイ新子と千年の魔法」と同じように、周防国衙跡でポン菓子を作ってもらって食べてみた
「ポン菓子」というと、ある程度年齢がいった人は非常に懐かしく思う一方で、若い人はそもそも何なのかすらイメージできないかもしれません。米を圧力窯で膨らませたものに、水飴などをからめて味をつけたお菓子で、ポップコーンのような感覚に近いもの。映画「マイマイ新子と千年の魔法」では、新子たちが食べている様子が描かれていました。
「監督自らが映画の舞台を案内してくれる『マイマイ新子探検隊』に参加してきた~午前編~」の中で触れましたが、今回のツアーでは、わざわざ周防の国衙跡でポン菓子を作ってもらい、食べることができました。
詳細は以下から。
周防国衙跡にポン菓子の準備がされていました。事前には知らされておらず、サプライズイベントでした。
「マイマイ新子と千年の魔法」の中に登場したポン菓子。東京出身の貴伊子はポン菓子を知りませんでしたが、地元っ子の新子たちにとってはなじみ深いお菓子。
こちらが実際に当時ポン菓子に集まった子どもたちの様子。
Wikipediaによれば、ミネソタ大学の研究者が米の膨化を発見し、1904年の万国博覧会で大砲を利用したデモンストレーションを行ってヒットさせた「パフライス」がもとになっているとされています。今回、ポン菓子を作ってくれた業者の人によると、北九州の教員が、どうにかして子どもたちに沢山のものを食べさせてあげたいと何十回も失敗して試行錯誤を繰り返し、回転式の圧力窯を使って穀物を膨らませたポン菓子を発明した、とのことでした。映画の中でも、新子たちはめいめい米を1合ずつ持ち寄ってポン菓子を作ってもらっていました。
ポン菓子は、まず圧力窯の中に米を入れ、圧力をかけるところからスタートします。このとき、圧力は10気圧にも達するとのこと。
そして、ハンマーでバルブを叩いて圧力を一気に抜きます。これで、窯の中にある膨らんだ米は一気に外に取り付けられているカゴの中に飛び出していきます。残念ながら、このムービーではポン菓子の特徴的な「ポン!」という高い音が拾えていません。
ポン菓子炸裂の瞬間。
ポン!という高い音とともに周囲を煙が包み込みます。映画では、貴伊子はこの音のことを知らなかったため耳を押さえておらず、轟音に驚いて持っていたお菓子を落としてしまいました。
こちらは別角度から見たもの。実際はまるで小さな花火が炸裂したときのような音がしており、国衙跡へ向かってくる途中にも響く音が聞こえていたほど。
できたポン菓子にはすぐに水飴をからめます。このできたてが一番おいしい。
ということで、できたてをいただきます。水飴のからんだちょっぴり甘口のサクフワした食感は、周囲の風景が昭和30年代に見えてくるような不思議な感覚を呼び起こします。特に、子どものころに実際にポン菓子を食べていたような世代の人たちは「懐かしい」と口を揃えていました。
ポン菓子は細長いセロファンの袋に入れられています。今回はマイマイ新子ステッカー付き。結構ボリュームがあるように見えるのですが、米を膨らませただけなのでそれほどお腹にたまりません。
この「マイマイ新子探検隊3」のあと、ワーナー・マイカル・シネマズ防府で「マイマイ新子と千年の魔法」の上映を見に行く人もおり、中にはポップコーンの代わりにポン菓子を食べようかなと口にする人も。劇場外からの食べ物の持ち込みはルール違反ですが、劇場でポン菓子を売ってくれれば雰囲気があって面白そうですね。
続きは以下。
監督自らが映画の舞台を案内してくれる「マイマイ新子探検隊」に参加してきた~午後編~
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