取材

監督自らが映画の舞台を案内してくれる「マイマイ新子探検隊」に参加してきた~午後編~


午前編ポン菓子編に引き続いて、「マイマイ新子探検隊3」の午後の様子をお伝えします。

これまでは防府駅から北側を散策してきましたが、午後は南へ向けて出発。貴伊子の家がある元鐘紡へと歩を進めました。

レポートは以下から。
新子宅近くにある丁字路。映画では最新式の原付を買った江島さんが、吉村さんと顔を合わせていがみ合っていた場所。このあと、新子の想像の中では左手側から牛車がやってきたわけです。実際、この近くには原作者・髙樹のぶ子さんの家があり、つまりそこが新子の家となるわけですが、あまり近づきすぎると特定できてしまうのでこのあたりまで、ということになりました。今は住宅地になっていますが、昔はこのあたりが一面麦畑だったようです。


防長バスの国衙停留所近くにある、個人商店(有井商店)。


このお店は「竹本商店」として、ちょっとだけ装いを変えて映画に登場しています。


水路沿いにある、ちょっと立派な水門。


ここは、水路を辿って新子と貴伊子が走っていった道です。


川が直角に曲がるポイントもあります。


何の変哲もない道路に見えますが……


タツヨシの父のことを聞き家を飛び出した新子が、一升瓶を担いで走っていったところ。左の小さなお社様が映画にも登場しています。


そろそろJRの高架が見える場所まで南下してきました。その手前に見えているのは旧勝間神社。


貨物列車がやってきましたが、この高架のあたりはかつては海でした。勝間神社がちょうど波打ち際ぐらいだったそうです。


山陽本線旧線の盛り土。高架化が完了したのは1994年のことで、それまでは列車はこちらを走っていました。映画では新子たちがこの盛り土を背にする形でベンチに座り、埋め立て地をかつての海に見立てて「ざっぷーん、ざっぷーん」と空想にふけっていました。


ここで片渕監督が見つけたのは、ウイスキーボンボンで酔っぱらった貴伊子に新子が囓らせた植物(アロエ?)。ウイスキーボンボンを食べてべろんべろんに酔っぱらってしまう新子、貴伊子、光子(新子の妹)と、そのあとにまだ酔いが抜けきらないまま藤づるのハンモックに腰掛ける新子と貴伊子というシーンは劇中でも非常に印象的なシーンですが、このイメージはロケハンで来たときに若いスタッフが囓ったのを見て思いついたのだとか。


みんな、新子と貴伊子が座っていた石のベンチに群がっています。


探検はさらに続きます。この港めいた場所がどこかというと…


新子とタツヨシが乗り込んだ港開地です。


現在はほとんど住宅街に溶け込んでしまっていましたが、それでも経営を終えたスナックや旅館などが当時の賑わいの面影を残していました。


船だまり。


このあたりでは、歩道に沿って何も無いスペースが広がっていました。これは、元々貨物の引き込み線だったところ。


住宅街の中はすでに段差解消も進められ、道路へと作り替えられつつありました。


映画の中では帰宅する貴伊子を新子が追いかけ、踏切で貴伊子が一度立ち止まり、貨物列車が横切る様子が描かれていました。高架化されて引込線は廃止されましたが、かつて防府駅から南東側へ伸びていたのが、上記の引き込み線というわけ。この写真でいう、左端のものがおそらく貨物線。貴伊子は埋め立て地にある社宅から山陽本線の踏切を越えて通学していたわけです。


見えてきたのは鐘紡の診療所だったところ。貴伊子のお父さんは医者だったので、おそらくここに勤務していたのでしょう。防府市民の方からは、昔はよく通ったなどという話を聞くことができました。


今は鐘紡はなくなってしまいましたが、信号は今も「鐘紡前」。


ここが正門でした。今は内部で敷地が二つに分かれており、FILWELとベルポリエステルプロダクツという2社の工場になっています。ここから見えているのはFILWELの部分。


会社は変わりましたが、施設はそのまま使われているようです。


映画の中では工場は詳しく描かれませんでしたが、新子たちの遊び場にならなかったからでしょうか。


社宅が見えてきました。


まさに貴伊子が住んでいたのはこのタイプ。


家と家との間には広い公園スペースがあり、遊具が設けられていました。


このあと、鐘紡工場跡に隣接する商業施設・ロックシティ防府で解散となりました。


探訪中、全6箇所でしおりが配られ、お手製パンフレットに差し込めるようになっていました。


最後に、片渕監督のあいさつ。このあと、片渕監督は地元FMの番組に出演、さらに夜は「片渕須直ナイト」というイベントがあるというハードスケジュールでした。


午前中の天気が悪かったのが残念ですが、お昼頃にはいい天気になり、気温も上がりすぎず舞台探訪にはちょうどいい気候でした。監督自らによる解説が行われるという贅沢なツアーなのに、参加費が1000円という破格で、こんなの楽しめてもいいものかとちょっと驚いてしまいます。

「マイマイ新子と千年の魔法」は当初予定されていた上映館での公開は一通り終わっており、現在は3月13日から4月2日まで渋谷のシネマ・アンジェリカでのみ上映が行われています。今後、3月20日から4月2日まで兵庫県宝塚市のシネ・ピピアと佐賀県佐賀市のTHEATER CIEMAで上映が行われるほか、長崎セントラル劇場(3月20日~26日)、ミッドランドシネマ名古屋空港(3月27日~4月2日)、北海道北見市のシアターボイス(3月27日~4月9日)、札幌市のシアターキノ(4月10日~4月16日)、静岡県浜松市のCinema e-ra(5月1日~5月14日)での上映が決定しています。

いまのところ、BD化やDVD化の話がまだ出ていないので、レンタルを待とうかなと考えている人はできるだけ近くの劇場で上映している間に言った方が吉かもしれません。

追記:新潟のシネ・ウインドにて5月1日~21日の上映が決定したそうです。都市部の大きな映画館で観ることはもうないかもしれませんが、こうしてずっと地方の小さな映画館で上映され続ける映画というのも、味があっていいですね。

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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