サイエンス

デジャヴや体外離脱などの不可思議な体験について大勢にアンケートしてわかったこととは?


自分しかいないはずの場所で誰かのささやき声を聞いたり、目に見えない存在がすぐそこにいると強く感じたり、体から魂だけが抜け出す幽体離脱(体外離脱)といった、科学では説明しづらい不可思議な体験をしたことがある人もいるはず。そんな超常的な体験をした5000人以上にアンケートを行い、人々がこれらの体験をどのように考えているのかをまとめた研究結果が報告されました。

Making sense of the extraordinary – An investigation of the content and prevalence of appraisals of nonordinary experiences | PLOS One
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0353126

Feeling a presence or having déjà vu: How do we make sense of weird things that happen to us?
https://www.scimex.org/newsfeed/feeling-a-presence-or-having-deja-vu-how-do-we-make-sense-of-weird-things-that-happen-to-us

Feeling a Presence, Seeing Visions, Déjà Vu? Huge Study Maps The 'Uncanny' Experiences We Rarely Talk About : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/ever-experienced-something-you-cant-explain-detailed-study-investigates-how-people-deal-with-the-uncanny

超常的な体験をしたことがある人は意外に多く、アメリカ人の約60%は少なくとも一度は超常現象を体験したことがあるとのこと。一般にこれらの現象は恐ろしいものと捉えられがちですが、中には超常的な体験によって強く感動したり、新たな精神性が芽生えたり、亡くなった人への愛を思い出せたりするケースもあります。一方、これらの不可思議な現象は単なる精神疾患の症状だと考える人もいます。

今回、ブラジルの非営利医学研究所であるD'Or Institute for Research and Education(IDOR)の研究チームは、「人々がこれらの不可思議な体験をどのように感じたのか」という点に着目して研究を行いました。研究チームは以前に開発された「Inventory of Nonordinary Experiences(INOE:非日常体験調査票)」というアンケートを基に、質問の文言を調整したり追加の質問を付け加えたりしました。

INOEでは被験者に対し、38種類の超常的な体験をしたことがあるかどうかを尋ね、体験した場合はその出来事が起きた状況やその後の経過について尋ねます。INOEで尋ねる超常的な体験には、「オーラを感じる」「畏敬の念に打たれる」「デジャヴ(既視感)」「明晰夢」「臨死体験」「幽体離脱」「金縛り」「前世を生きたという感覚」「超常的な力を感じる」「死者の存在を感じる」「幻聴」「幻覚」などが含まれていました。


研究チームはブラジルの一般人口を代表するグループに対し、38種類の超常的な体験をしたかどうかを尋ねました。被験者がこれらいずれかの体験をしたと回答した場合、「その体験をした時の意識状態はどうだったのか」「どれくらいの時間続いたのか」「どれほどの回数を体験したのか」「人生のどの時期に体験したのか」「体験の原因は何だと思うか」といった項目について、さらに詳しく聞き取りました。

超常的な体験をしたという5117人の回答を分析したところ、約57%の人々は覚醒状態で意識がはっきりしている時に、約18%が睡眠中または夢の中に、約11%が眠りに落ちる直前や起床直後に体験していました。


体験の時間は数分程度だったという割合が約63%、一瞬だったという割合が約27%で、時間を思い出せないという被験者も約19%いました。超常的な体験をした回数は2~3回が約38%と最も多く、1回だけが約30%、10回以上という人も約16%いました。体験をした時期については、成人になってからという割合が約67%、青年期または思春期に体験した割合が約21%ほどでした。

興味深い点として、体験の原因について尋ねた質問では約36%が「誰かが原因だとは思わない」と回答。「神または神々」が約16%、「精霊」が約12%となりました。また、被験者がこのような体験をした理由について尋ねたところ、約41%は偶然だったのだろうと考えていましたが、自分に何かしらのサインやメッセージを送っていると考える人も約28%いました。

超常的な体験をどのように感じたのかに関する質問では、回答者の約50%が体験中に何らかの喜びや幸福感を覚えていた一方、約26%は何らかの苦痛や不快感を感じていました。また、体験がもたらした人生への長期的な影響について尋ねると、約51%が「ややポジティブ、または非常にポジティブ」な影響があったと述べており、約15%は「ややネガティブ、または非常にネガティブ」な影響があったと答えました。


論文の共著者であるIDORのロナルド・フィッシャー博士は、「多くの人にとってこうした経験は意義深く、自己成長や洞察につながる可能性があります。こうした好ましい結果を強調することは、人々がこれらを理解して当たり前のこととして受け入れるために役立つので重要です」と述べました。

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in サイエンス, Posted by log1h_ik

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