レビュー

カシオ計算機のヒアリングアシストイヤホン「earU ER-100」は周囲の音とデジタル補正音声が違和感なく融合して相手の声や音楽が自然に聞こえる


時計や電子楽器のメーカーで知られるカシオ計算機から、ヒアリングアシストイヤホン「earU ER-100」が2026年5月28日に登場しました。earU ER-100は電子楽器などで培ったデジタル音声制御技術「カフステクノロジー」を活用し、自然な形で人の声を聞き取りやすくする耳穴開放(オープンイヤー)型のワイヤレスイヤホンで、専用アプリを使うことで細かく調整することも可能とのこと。カシオ計算機から借りた実機を使って確かめてみました。

自然な聞こえを実現するオープンイヤー型ヒアリングアシストイヤホン | CASIO
https://www.casio.co.jp/release/2026/0519-earu/

earU ER-100の外観については以下の記事を読むとよくわかります。

カシオ計算機が「自然な聞こえ」を目指す新ブランド「earU」第1弾のヒアリングアシストイヤホン「earU ER-100」外観レビュー - GIGAZINE


earU ER-100の収納ケースを開けて、イヤホンの右下にあるボタンを3秒間長押しするとBluetoothペアリングモードに移行します。


接続するスマートフォンのBluetooth接続画面を開きます。今回はiPhoneに接続するため、「設定」の「Bluetooth」にある「その他のデバイス」に表示された「earU ER-100」をタップ。


「接続済み」になったことを確認。


earU ER-100を耳に装着してみました。イヤーカフ型で、耳を挟みこむように装着します。


イヤホンを軽く押しながら、耳にフィットする位置に調整します。イヤーピースが耳の穴に少し触れるくらいが目安です。


後ろから撮影するとこんな感じ。耳の後ろには操作ボタン部分が回り込みます。イヤホンは片耳約8gとやや重めで耳を挟んで固定するスタイルですが、形状が耳の丸みに沿うようになっており、締め付けもきつくないので痛みはありません。イヤーピースが耳の穴にほどよく引っかかるため、装着感も安定しています。また、インナーイヤー型のように長時間つけていると耳に負担がかかったり、カナル型のように耳穴が蒸れたりしないのもポイント。


次に「earU」アプリをスマートフォンにインストールします。「earU」アプリはiOS版とAndroid版がリリースされています。

earU|イヤホンで聞こえをアシストアプリ - App Store
https://apps.apple.com/jp/app/earu-イヤホンで聞こえをアシスト/id6756159998

earU|イヤホンで聞こえをアシスト - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.casio.earuapp&hl=ja&pli=1

今回はiPhoneに接続するので、App Storeのページで「入手」をタップしてiOS版をインストールしました。


インストールしたearUを起動。Bluetoothデバイスを探す権限を求められるので「許可」をタップ。


通知の送信を求められるので「許可」をタップ。


「利用を開始する」をタップします。


ソフトウェア利用許諾が表示されるので、一番下までスクロールして「同意する」をタップ。


プライバシーノーティスが表示されるので、一番下まで目を通して「同意する」をタップします。


「接続に進む」をタップ。


「接続が完了しました」と表示されたら「次へ」をタップ。


今回はアイボリーホワイトを装着しています。本体色を選んだら「次へ」をタップ。


ユーザー情報の設定に進みます。性別・生年月を登録できますが、これは後から設定できるので「次へスキップ」をタップします。


購入先の設定。今回は「次へスキップ」をタップ。


趣味の設定ですが、「次へスキップ」をタップします。


職業の設定が可能ですが、今回は「次へスキップ」をタップ。


職種の設定。今回は「次へスキップ」をタップ。


ユーザー情報の設定が終わったら「次へ」をタップ。


実際に使う前に聞こえの最適化を行うため、「聞こえのテストを行う」をタップ。


イヤーピース(左)のサイズを選択して「次へ」をタップ。なお、今回は両耳ともMサイズを装着しています。


イヤーピース(右)のサイズを選択して「次へ」をタップします。


テストは50dB以下の静かな環境で行う必要があります。アプリ画面上で周囲の騒音レベルの測定結果が表示され、50dBを下回ると「テストに適した環境です」と表示されます。テストに進むには「説明をスキップしてテストをはじめる」をタップ。


テストでは、イヤホンから電子音が9回ずつ再生されます。再生される音は回数ごとに音量が徐々に小さくなるので、何回目まで聞こえたかを選択し、「次へ」をタップします。最初のテストは左耳で、500Hzから。


1000Hz


2000Hz


4000Hz。左耳が終わったら右耳でも同じテストを行います。


周波数4種類の聴取テストを左右で行うと、以下のようにテスト結果が表示されます。「イヤホンに反映する」をタップ。


「OK」をタップします。


これで準備完了。アプリの画面はこんな感じで、周辺の騒音レベルが最上部に表示されており、earU ER-100本体と充電ケースのバッテリー残量もチェック可能。「モード切替」をタップすると動作モードを切り替えられます。


動作モードは「オート」「リスニング」「ストリーミング」の3種類。「リスニング」は周囲の音を聞きやすくするモードで、接続しているスマートフォンからの音声は聞こえません。「ストリーミング」はスマートフォンからの音声のみが聞こえるモード。そして、おすすめになっている「オート」に設定すると、通常時だとリスニングモードで、スマートフォンで音声が再生されると自動でストリーミングモードに切り替わります。今回は「オート」を選択して、「設定」をタップします。


さらにアプリでは、イヤホンをリスニングモードで使う時に周囲の環境に合わせて最適な音質に調整できる「シーン切り替え」が可能。デフォルトではシーン1に「標準」が設定されています。設定を編集するにはスライドスイッチのアイコンをタップします。


シーンの設定では、音のバランスを周波数帯域ごとに調整できます。また、全体の音量や左右バランスも調整可能。


その下にある「リスニング設定」ではノイズ抑制・突発音抑制・風切音抑制・過大音増幅抑制・ハウリング抑制・後方強調のオン/オフを切り替えられます。


シーンは2種類まで設定できます。右端にあるアイコンをタップ。


シーンは標準のほか、オフィス・レストラン・屋外・会議室・ユーザーカスタムから選択可能です。


アプリで設定した2つのシーンはイヤホン後部にある操作ボタンを3回押すことで切り替えられます。なお、操作ボタンは1回押すと音量を大きく、2回押すと音量を小さく、約1秒の長押しで音声の停止/再生、約3秒の長押しで電源オン/オフを切り替えられます。


設定を行った上で実際に装着すると、自分の近くの音が増幅されてかなり聞きやすくなります。感覚的には自分の周囲50cmくらいの範囲で発生した音をしっかりと拾った上で聞きやすくしてくれているイメージ。earU ER-100はデジタル音声処理によって人の声をより聞き取りやすくすることを重視したイヤホンということで、装着した状態でテレビをつけたまま近くにいる人と会話をすると、テレビの音がかぶっていても相手の声がはっきり聞こえるように感じました。外から直接届く「生の音」と、マイクで集音してデジタル補正した「クリアな音」が自然に重なり合い、音の方向感や距離感が損なわれません。


スマートフォンから音楽を流して音質をチェック。earU ER-100は耳の穴をふさがないオープンイヤー型なので、音に広がりが感じられます。ただし、ビリー・アイリッシュの「bad guy」はキックの低音が全体を支える曲ですが、低音がズンズンと響くような感覚はありませんでした。スナップ音やクラップ音などの高音域もややかぶって聞こえ、サウンドの迫力という点では物足りなさを感じるかも。


動作モードを「オート」にしてスマートフォンで音楽を再生すると、周囲の音の増幅が自動的にストップし、スマートフォンの音声を再生する「ストリーミング」モードに切り替わります。


アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のテーマ曲である「The Witch From Mercury」は金管楽器やコントラバスの響きに物足りなさはあるものの、全体的なバランスは整っているように感じました。壮大な音の響きが外の音と自然に溶け合っているイメージで、周りの音を拾いながらも決して邪魔されずに曲を楽しめました。


ピアノ曲を聞くと、ピアノの音を響かせている空間の広がりが感じられ、音が耳元で鳴っているというよりも自分の周りの空間で流れているような感覚。耳穴をふさがず周囲の音もしっかり聞こえるので、作業をしながらBGMとして流すにはちょうどよいと感じました。


earU ER-100は逆位相の音をぶつける技術により、音漏れがほとんど気にならない仕組みになっています。他の人にearU ER-100を装着してもらって音楽を再生して確認したところ、「静かな部屋にいる時に大きめの音量設定で流すと少しシャカシャカと聞こえるかも」といったレベルで、図書館や静かなオフィスでなければ周囲を気にせず音楽を楽しめます。


今度はアプリ下部で「リラックス」を選択。この「リラックス」は自然音やノイズ音などの環境音をイヤホンで再生し、集中やリラックスをサポートする機能となっています。「選択中の環境音」の「未選択」となっている部分をタップ。


好きな環境音を選択して「設定」をタップします。


選んだ環境音はイヤホンとBluetooth接続中のみ再生可能で、必要に応じて音量をスライダーで調整します。再生時間を決めるには「再生を自動停止」をタップすればOK。


設定できる再生時間は120分・60分・30分・10分の4種類で、「自動停止しない」を選べばエンドレスで再生可能です。


なお、「リラックス」で再生できる音は環境音のほかに、ノイズ音やマスキング音があります。マスキング音は周囲で気になる音の周波数に合わせて、別の音を再生してその音を目立ちにくくします。


earU ER-100は一般的な音楽用イヤホンではなく「人の声の聞き取りやすさ」と「日常の自然な聞こえ方」を追求したヒアリングアシストイヤホンです。イヤーカフ型で耳を塞がないオープンイヤー構造とデジタル音声処理技術により、周囲の音とデジタル補正された音が違和感なく融合するので、会話やBGMの「ながら聴き」では長時間の使用でも聴き疲れしない快適性を発揮します。

一方で、earU ER-100は重低音が迫力にやや欠け、LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックには対応していないため、音楽をしっかりと聴くという点では少し物足りない印象。そのため、earU ER-100は高音質で迫力のある音楽再生を求める人よりも、「日常の会話をスムーズにしつつ、生活のなかに音楽を自然に溶け込ませたい人」に向くイヤホンだといえます。


earU ER-100はカシオ計算機の公式ストアで購入可能です。

earU ER-100SH-WY | CASIO
https://www.casio.com/jp/earu/product.earU ER-100SH-WY/

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in ハードウェア,   ソフトウェア,   スマホ,   レビュー, Posted by log1i_yk

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