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NVIDIAがオープンソースAIエージェントプラットフォーム「NemoClaw」発表、OpenClawを単一コマンドで導入でき安全性も確保


NVIDIAのジェンスン・フアンCEOがAIカンファレンス「GTC 2026」の基調講演で、オープンソースのAIエージェントプラットフォームであるOpenClawコミュニティ向けに「NVIDIA NemoClaw」を発表しました。Nemoclawは単一のコマンドでNVIDIA Nemotronモデルと新たに発表されたNVIDIA OpenShellランタイムをインストールできる仕組みを提供し、クラウドやオンプレミスの環境からNVIDIA RTX搭載PCまで、様々なプラットフォームで自律型AIエージェントの安全かつプライベートな運用を可能にするインフラ層を提供するものです。

Safer AI Agents & Assistants with OpenClaw | NVIDIA NemoClaw
https://www.nvidia.com/en-us/ai/nemoclaw/

NVIDIA Announces NemoClaw for the OpenClaw Community | NVIDIA Newsroom
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-nemoclaw

NVIDIA GTC Keynote 2026 - YouTube


NemoClawは開発中であることが2026年3月に報じられていました。

NVIDIAがオープンソースAIエージェントプラットフォーム「NemoClaw」の提供を予定しているとの報道、OpenClaw風のツールか - GIGAZINE


今回正式に発表されたNemoClawは、オープンソースのAIエージェントプラットフォームであるOpenClawの導入と運用を劇的に簡略化するスタックで、OpenClawをNVIDIA NemotronモデルやOpenShellランタイムとともに1つのコマンドでインストール可能にします。これにより、従来は複雑だったAIアシスタントの構築が、誰にとってもアクセスしやすく拡張性の高いものへと変化します。


NemoClawはNVIDIA Agent Toolkitソフトウェアを用いてOpenClawの動作を最適化している点もポイントで、ローカル環境とクラウド環境を自在に組み合わせるハイブリッドな運用をサポートしています。具体的には、ユーザーが所有する専用システム上でNVIDIA Nemotronモデルを直接動かすことができる一方で、より高度な処理が必要な場合にはプライバシールーターを介してクラウド上の最先端モデルを利用することも可能です。これにより、エージェントは定義された枠組みの中で新しいスキルを学習し、継続的にタスクを完了させるための基礎を築くことができます。


動作環境の幅広さも大きな強みであり、一般的なGeForce RTX搭載のノートパソコンやデスクトップPCから、プロ仕様のRTX PROワークステーション、さらにはDGX StationやDGX SparkといったAIスーパーコンピュータまで、あらゆるNVIDIA製プラットフォームで稼働します。この多様なハードウェア対応により、24時間365日いつでも稼働し続ける「常時オン」の自律型エージェントを実現するための専用計算リソースが提供されます。

NemoClawの安全性は、OpenShellと呼ばれるランタイムが提供する強力なガードレールと、多層的な保護シールドによって構築されています。AIエージェントはサンドボックスと呼ばれる、メインシステムから切り離された安全な隔離空間の中で動作する仕組みとなっています。この隔離環境は、Landlockやseccomp、netnsといった高度な技術を用いて構築されており、エージェントがPC内の重要な設定を勝手に変更したり、管理権限を不正に取得したりすることを未然に防ぎます。


ネットワークレイヤーでは、事前に許可されていない外部への接続がすべて自動的にブロックされます。エージェントがリストにない未知の通信先にアクセスしようとした場合は、操作画面に承認を求める通知が表示され、人間が許可しない限り通信は行われません。ファイルシステムレイヤーでは、エージェントが読み書きできる範囲が特定のディレクトリのみに限定されており、ユーザーのプライベートなファイルが保存されている領域へは一切アクセスできないよう制限されています。

また、プロセスレイヤーでは、OSの中枢に関わるような危険な命令を遮断することで、システムそのものへの攻撃を防いでいます。推論レイヤーでは、AIモデルへの問い合わせが直接行われるのではなく、必ずOpenShellゲートウェイを中継する仕組みになっています。これにより、AIとのやり取りが常に監視・制御下に置かれ、クラウド経由での意図しないデータ流出を抑え込むことが可能になります。

NemoClawは記事作成時点でアルファ段階のソフトウェアとしてApache-2.0ライセンスでGitHub上に公開されています。導入にはUbuntu 22.04 LTS以降のLinux環境、Node.js 20以上(推奨は22)、npm 10以上、Docker、およびNVIDIA OpenShellのインストールが必須となります。

NVIDIA/NemoClaw: NVIDIA plugin for secure installation of OpenClaw
https://github.com/NVIDIA/NemoClaw

NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、OpenClawを「パーソナルAIのためのオペレーティングシステム」と呼び、業界が待ち望んでいたソフトウェアの新たなルネサンスの始まりであると強調しました。また、OpenClawの考案者であるピーター・スタインバーガー氏は「NVIDIAとの協力により誰もが強力で安全なAIアシスタントを構築できるガードレールを提供できる」と述べました。

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in AI,   動画, Posted by log1i_yk

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