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占星術で惑星の位置と星座に基づいてリソースの割り当てを決定するLinux用CPUスケジューラー「scx_horoscope」


Linuxのシステム管理において、通常はカーネルのアルゴリズムがリソースの割り当てを決定しますが、Red HatのソフトウェアエンジニアであるLucas Zampieri氏が開発したCPUスケジューラー「scx_horoscope」は、惑星の配置や星座といった占星術の要素をリアルタイムに反映してCPUのスケジューリングを行ないます。

zampierilucas/scx_horoscope: Astrological CPU Scheduler
https://github.com/zampierilucas/scx_horoscope

scx_horoscopeは、Linuxカーネルにパッチを当てることなくカスタムスケジューラーを実装できるフレームワーク「sched_ext」の柔軟性とパワーを実証するために開発されました。内部的には天文学ソフトウェアライブラリを利用して正確な惑星位置を算出し、Berkeley Packet Filter(BPF)を介してカーネルに読み込み、実際にシステムタスクをスケジュールします。


開発者のZampieri氏は「人類にCPUの優先順位を決めさせるのではなく、宇宙に導いてもらおう」という哲学を掲げており、scx_horoscopeではそれぞれの惑星が特定のシステムタスクを担当しています。例えば、生命力を象徴する太陽はPID 1などの重要なシステムプロセスを、感情を象徴する月はシェルやエディタなどの対話型タスクを、コミュニケーションを象徴する水星はネットワークとI/Oタスクを司ります。


特定の惑星が逆行状態にあるとき、その惑星が担当するドメインのタスクには50%のペナルティが課せられます。例えば、水星が逆行している時期にはネットワークや対話型タスクの動作が著しく低下します。これにより、ユーザーは「宇宙の混沌」をデジタル環境で直接体験することになります。

さらに、星座のエレメントによってもブーストやデバフが発生し、おひつじ座・しし座・いて座といった「火のエレメント」の期間は、CPU負荷の高いタスクに1.5倍のブーストがかかるとのこと。一方で、水のエレメントは火を消すと解釈されるため、かに座・さそり座・うお座といった「水のエレメント」の期間中はCPUタスクが0.6倍に制限されます。


Zampieri氏はscx_horoscopeをGPL-2.0ライセンスで公開していますが、「scx_horoscopeは科学的に疑わしく、宇宙的に滑稽なプロジェクトで、完全に教育および娯楽を目的としたプロジェクトです」と明言。バグによる不安定さではなく、占星術のルール通りにタスクが遅延したり加速したりするという意味で、scx_horoscopeの実稼働システムでの使用は推奨されていません。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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