Googleがデータセンターの電力を次世代原子炉でまかなう新たな計画を発表

Googleが、次世代原子炉からの電力購入に向けた新たな一歩として、公共電力会社のテネシー川流域開発公社(TVA)およびエンジニアリング企業であるKairos Powerとの提携を発表しました。この官民連携は、Googleのデータセンターが必要とする電力需要を、先進的な原子力エネルギーで満たすことを目的としています。
Our first advanced nuclear reactor project with Kairos Power and Tennessee Valley Authority
https://blog.google/outreach-initiatives/sustainability/google-first-advanced-nuclear-reactor-project-with-kairos-power-and-tennessee-valley-authority/
Google announced the next step in its nuclear energy plans | The Verge
https://www.theverge.com/news/761809/nuclear-energy-google-ai-advanced-reactor-kairos-tva-electricity-utility
今回の発表は、GoogleがKairos Power設計の小型モジュール炉から電力を購入するというニュースに続くものです。
Googleがクリーンエネルギーへの移行を加速するためKairos Powerから原子力エネルギーを購入する世界初の企業契約を締結 - GIGAZINE

Googleは最終的に、2035年までに最大500MWの原子力発電システムを導入することをKairos Powerと共に目指しており、Hermes 2はその合意の下で開発される最初の原子炉となります。

この計画では、TVAがKairos Powerとともにテネシー州のオークリッジで開発中の次世代原子炉「Hermes 2」から電力を購入します。2030年に運転開始が予定されているHermes 2が稼働すれば、テネシー州とアラバマ州にあるGoogleのデータセンターに電力を供給する地域の送電網に電気が送られ始めます。これは、アメリカの電力会社が第4世代原子炉の技術に関して締結した初の電力購入契約となるとのこと。

記事作成時点でアメリカで稼働している原子炉の多くは数十年前に開発された技術を用いており、安価なガス火力発電や再生可能エネルギーとの価格競争で苦戦しています。これに対し、Kairos Powerの開発する次世代原子炉は溶融塩原子炉と呼ばれるタイプで、従来の冷却材として水を使用する原子炉とは異なり、溶融フッ化物塩を用いるのが特徴。冷却材である溶融塩は水よりも沸点がはるかに高いため、比較的低い圧力で原子炉を運転することが可能になります。この低圧設計により、大規模な高圧格納容器の必要性がなくなり、原子力エネルギーのコスト削減につながります。
また、GoogleはHermes 2の建設が、テネシー大学をはじめとする地元の大学と提携して開発されたプログラムを通じて、高収入のプラントオペレーターやエンジニアといった職に就くための人材育成など、オークリッジを原子力イノベーションの中心地として再確立する一助となると述べています。

なお、2024年時点でアメリカには94基の原子炉が稼働しており、その合計容量は9万7000MWで、アメリカ国内電力の約20%を供給しています。
・関連記事
原子力発電能力を2050年までに3倍にするという誓約にAmazon・Google・Metaが署名、MicrosoftとAppleは署名せず立場の差が浮き彫りに - GIGAZINE
Metaの原子力AIデータセンター計画が「ハチ」によって阻止される - GIGAZINE
あのスリーマイル島原子力発電所が再稼働しMicrosoftへ電力を供給することが決定 - GIGAZINE
Amazonが次世代原子炉の「小型モジュール炉」開発プロジェクトに総額750億円超を投資することを発表 - GIGAZINE
イギリス政府が「データセンター冷却のために大量の水が必要なので古いメールや写真を削除して」と呼びかけ - GIGAZINE
中国とロシアが「月面に原子炉を建設する覚書」に署名する、独自の月面基地に電力を供給する予定 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by log1i_yk
You can read the machine translated English article Google announces new plan to power data ….






