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Instagram・Facebook・ThreadsにX(旧Twitter)っぽいコミュニティノートを付ける機能の詳細が判明、Xのアルゴリズムを活用し広告へのコミュニティノート付与はNG


Facebook・Instagram・Threadsで他人の投稿に補足情報を追加できる「Community Notes(コミュニティノート)」機能が2025年3月18日から提供されることが明らかになりました。コミュニティノートは広告投稿には付与できませんが、政治家や著名人の投稿など広告以外のあらゆる投稿に付与可能です。また、Xのコミュニティノートのアルゴリズムを活用していることも明かされています。

Introducing Community Notes - Adding Context to Posts | Meta
https://about.meta.com/technologies/community-notes

Testing Begins for Community Notes on Facebook, Instagram and Threads | Meta
https://about.fb.com/news/2025/03/testing-begins-community-notes-facebook-instagram-threads/

Metaは2025年1月7日に第三者機関によるファクトチェック機能に代わる機能としてコミュニティノートを導入することを発表しました。このコミュニティノートの提供開始日が2025年3月18日に決定し、機能の詳細も発表されました。

Threadsのコミュニティノート付与画面が以下。投稿に対するアクションの一環としてコミュニティノートを付与できます。コミュニティノートの対象は広告投稿を除くすべてのコンテンツで、Meta公式アカウントやMeta幹部、政治家、著名人の投稿もコミュニティノートの対象となります。


コミュニティノートは最大500文字で、文字数制限とは別に情報源のURLを挿入する必要があります。


コミュニティノートを投稿できるのは「18歳以上」「電話番号認証もしくは二要素認証を有効にしている」「アカウント開設から6カ月以上経過」「アカウントが良好な状態」「アメリカ在住」という条件を満たすユーザーです。言語は英語・中国語・スペイン語・フランス語・ベトナム語・ポルトガル語に対応しており、今後も対応言語を拡大予定です。


コミュニティノートは投稿後に即座に反映されるわけではなく、他のユーザーによる評価を受ける必要があります。評価は「Helpful(役立つ)」「Not Helpful(役立たない)」の二択で、多数決ではなく各ユーザーの評価指向を踏まえた上で判断されます。


Instagramでのコミュニティノートの表示例が以下。投稿の下部にコミュニティノートが表示され、タップすると詳細を確認できます。このとき、コミュニティノートの投稿者の名前は表示されません。


第三者機関によるファクトチェック機能では、偽情報と判断された投稿の表示回数が制限され、実質的に検閲機能として働いていました。一方でコミュニティノート機能では表示回数の制限を実施せず、コミュニティノートを付与されたとしても表示回数には影響がないことが明言されています。

また、Metaはコミュニティノートの基盤としてXが公開しているコミュニティノートのアルゴリズムを用いていることも明かしています。Metaの発表を受けて、Xは「透明性の確保を信条としてコミュニティノートを何年もかけて改良してきました。Xのコミュニティノートのアルゴリズムとプログラムはオープンソースであり、誰でも自由に使用可能です。これにより、Metaは確立済みで学術的な研究も存在するプログラムを基盤として活用できました」と述べています。なお、Xでは広告投稿にコミュニティノートを付与可能であり、XとMetaのコミュニティノートのサービス形態には多少の違いがあります。


なお、Xのコミュニティノートのアルゴリズムは以下のリンク先で確認できます。

GitHub - twitter/communitynotes: Documentation and source code powering Twitter's Community Notes
https://github.com/twitter/communitynotes

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1o_hf

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