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7万円切り高コスパ小型PC「GEEKOM A6」レビュー、分解&ベンチマークでNUCとしての性能を徹底検証してみた


GEEKOM A6」は小型のボディにAMD製プロセッサ「Ryzen 7 6800H」や1TBのSSD、32GBのメモリを詰め込んだミニPCです。ゲームやクリエイティブ用途に使えるスペックを備えつつ7万円を切る安価な価格を実現した高コスパPCに仕上がっているとのことなので、実際に分解したりベンチマークを実行したりして性能を検証してみました。

GEEKOM NUC A6 ミニPC |AMD Ryzen R7-6800H 搭載
https://geekom.jp/products/geekom-nuc-a6-minipc-amd-ryzen-r7-6800h


・目次
◆1:外観チェック
◆2:分解して中身を確認
◆3:PCと接続して起動
◆4:各種ベンチマークを実行
◆5:まとめ

◆1:外観チェック
GEEKOM A6のパッケージはこんな感じ。


フタを外すとGEEKOM A6本体が現れました。


パッケージの中にはGEEKOM A6本体以外に電源アダプタ、電源ケーブル、HDMIケーブル、GEEKOM A6をモニターの背面などに取り付ける際に使うVESA対応プレートおよびネジ、説明書類が入っていました。


GEEKOM A6の天面にはGEEKOMのロゴが彫られており、本体はアルミニウム合金です。


正面にはUSB Type-Aポートが2個と、ヘッドホンジャック、電源ボタンが並んでいます。USB規格はどちらもUSB 3.2 Gen2で、左側のポートは電力供給も可能です。


背面には電源ポートが1個、USB Type-Cポートが2個、HDMI 2.0ポートが2個、USB Type-Aポートが2個、10/00/1000/2500Mbps対応の有線LANポートが1個搭載されています。USB Type-Cポートは左側がUSB4で、右側がUSB 3.2 Gen2となっており、どちらも映像出力に対応しています。USB Type-Aポートは上側がUSB 3.2 Gen2で、下側はUSB 2.0です。なお、GEEKOM A6はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2での無線通信も可能です。


2個のHDMIポートと2個の映像出力対応USBポートをフル活用することで、最大4台の4Kディスプレイに映像を同時出力できます。


左側面にはSDカードスロットが設けられています。


右側面にはポート類はなし。


底面には滑り止めパッドが4個付いていました。


寸法は幅112.4mm×奥行き112.4mm×厚さ37mmで、重さは実測で424gです。


GEEKOM製ミニPCは品質保証として3年保証と30日間以内の返品交換が可能で、±1μmの精度で加工されており、品質検査にも力を入れているとのこと。以下の動画ではGEEKOM製ミニPCの製造過程の一部を確認できます。120時間もの高温・低温テストと90分間の振動テストに合格し、極限環境下でも安定した動作が可能であることを確認後、USBポートに1万5000回ものプラグの抜き挿しテストをクリアさせて長期間安心して使える耐久性を保証し、さらに30MHzから1GHzまでのEMI放射テストに合格するかどうかを確認、最後に330時間のシステム安定性テストを実行しているとのことです。

🏭箱からモンスターへ: GEEKOM ミニ PC の知られざる旅🔍#minipc #geekom - YouTube


◆2:分解して中身を確認
GEEKOM A6にはあらかじめ32GBのメモリと1TBのSSDが搭載されています。また、分解してメモリやストレージを自分好みのものに交換することも可能とのことなので、実際に分解してみました。

必要な工具はドライバー1本のみ。


まず、GEEKOM A6の底面にある滑り止めパッドを取り外します。


滑り止めパッドを外すとネジが現れました。


滑り止めパッドを4つとも外します。


続いて、ドライバーでネジを外します。


ネジを外したら、底ぶたを持ち上げて外します。


底ぶたと本体は導線でつながっているので断線しないように注意。


底ぶたを外したら、続いてカバーを外します。カバーは赤枠で囲った部分でネジ止めされています。


ネジをドライバーで外します。


カバーには導線が黒いテープで固定されているので、テープも剥がします。


テープは指でつまんで引っ張れば簡単に剥がせます。


カバーを外すとロジックボードが現れました。


GEEKOM A6の内部はこんな感じ。上部にSSD、下部にメモリが搭載されています。


SSDはKingston製で、対応規格はNVMeのPCIe Gen4です。


メモリはCrucial製で、16GBのメモリが2枚刺さっていました。メモリモジュールの規格はDDR5-4800のSODIMMで、同一規格のメモリを用意して最大64GBまで交換することもできます。


◆3:PCと接続して起動
GEEKOM A6を使う際に、1点だけ注意しておくべきポイントがあります。GEEKOM A6に付属する電源コードのプラグは3ピンなので、一般的な家庭用コンセントには挿入できません。


このため、以下のような3ピン対応電源タップを用意する必要があります。


もしくは、3ピンと2ピンの変換アダプタを用意するのもアリです。


また、ケーブルを以下のような3ピンソケットに接続できる2ピンプラグのケーブルに変更するという手もあります。


GEEKOM A6の初期セットアップを実行するには、まずGEEKOM A6を電源に接続します。


続いて、ディスプレイやキーボード、マウスなどの周辺機器も接続。


周辺機器を接続したら電源ボタンを押します。


しばらく待つとWindows 11 Proの初期セットアップ画面が表示されます。HomeではなくProなので、最初からリモートデスクトップなどが可能。


画面の指示に従ってユーザー作成やインターネット接続などを行えば、初期セットアップは完了です。今回は特に問題なく設定を完了できました。


◆4:各種ベンチマークを実行
GEEKOM A6はAMD製プロセッサ「Ryzen 7 6800H」を搭載しており、ゲームやクリエイティブ用途でも快適に使えるとのこと。実際にどれだけの処理性能を備えているのか検証するべく、各種ベンチマークを実行してみました。

まず、ストレージの読込・書込速度を測定できる「CrystalDiskMark」を実行した結果が以下。シーケンシャルリードは4054.72MB/s、シーケンシャルライトは3209.72MB/s、ランダムリードは447.01MB/s、ランダムライトは455.87MB/sでした。


続いて、定番ベンチマークアプリ「Geekbench 6」のCPUテストを実行した結果が以下。シングルコアスコアは2114で、マルチコアスコアは1万460です。


GPUテストも実施。OpenCLの場合、スコアは2万8542でした。


Vulkanのスコアは2万8635でした。


CPUやメモリの性能を測定して世界中のユーザーと比較できるベンチマークアプリ「PassMark PerformanceTest」も実行しました。総合スコアは6204で、自分が世界中のユーザーのうちどの位置かを示す値(パーセンタイル)は62%、ミッドレンジ、つまり中位よりちょい上レベルに位置しているということになり、コスパの高さがよくわかります。


CPUスコアは2万82で、パーセンタイルは63%。


2Dグラフィックススコアは566、パーセンタイルは43%。


3Dグラフィックススコアは5885で、パーセンタイルは37%。


メモリスコアは2872で、パーセンタイルは55%。


ディスクスコアは2万7421で、パーセンタイルは79%でした。


ゲーム実行性能も検証するべく、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も実行。標準品質・フルHDでのスコアは3114で、評価は「普通」でした。


軽量品質・フルHDの場合、スコアは4325で、評価は普通でした。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONと同程度の負荷のゲームならプレイ可能ということが分かります。


ミニPCの中には、コストカットのためにボリュームライセンスという個人利用不可な形式のWindowsを搭載していることがあります。念のためコマンプロンプトで「slmgr /dli」というコマンドを実行してライセンスの種類を調べた結果、GEEKOM A6にはOEMライセンスのWindows 11 Proがインストールされていることが分かりました。これなら安心して使えます。なお、GEEKOM A6はUbuntuを含むLinuxのインストールにも対応しています。


最後に、高負荷時の各部の温度を測定してみます。というのも、本体が高品質なアルミニウム合金のに加え、GEEKOM独自の最新技術「IceBlast冷却システム」というのを搭載しているため。今回はストレステストツール「PassMark BurnInTest」を使ってCPUとGPUに負荷をかけました。


CPUの使用率はこんな感じ。全スレッドに100%の負荷がかかっています。


GPUには90%前後の負荷がかかっています。この状態で30分間負荷をかけ続けてみます。


30分経過後に赤外線サーモグラフィ「FLIR i3」で温度を測定した結果が以下。天面の奥側が43度まで上昇していました。


背面の排気孔周辺は61度を超えています。


電源アダプタの最も温度が高い部分は51.1度でした。


◆5:まとめ
GEEKOM A6は7万円を切る安価なミニPCですが、高負荷な3Dゲームを実行できるほどの処理性能を備えています。また、分解が容易で、SSDやメモリを大容量なものに交換することもできるため、多様なニーズに対応可能です。加えて、高負荷時の温度上昇も控えめなので、テレビの裏などにも問題なく設置できます。GEEKOM A6には特に弱点が見当たらず、手軽に使える高コスパなミニPCとしてかなりオススメです。


なお、公式オンラインショップでのGEEKOM A6の通常価格は税込6万8000円ですが、GIGAZINE読者限定で2025年4月1日までの期間限定で5%OFFとなるクーポンを発行してもらいました。GIGAZINE読者限定クーポンは「gigazineA6」で、クーポン適用後の価格は税込6万4600円です。

GEEKOM NUC A6 ミニPC |AMD Ryzen R7-6800H 搭載
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また、Amazon.co.jpでも税込6万8000円で売られています。

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GEEKOM A6は楽天市場でも取り扱われています。

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in レビュー,   ハードウェア,   広告, Posted by log1o_hf

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