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無料版ChatGPTでも使える高性能AIモデル「OpenAI o3-mini」をOpenAIがリリース


OpenAIが推論特化モデル「OpenAI o3-mini」を2025年1月31日にリリースしました。OpenAI o3-miniはOpenAIの推論モデルの中で最もコスト効率の高いモデルとのことで、OpenAI o1よりも高い性能を備えつつ低いコストで動作することがアピールされています。また、OpenAIの推論モデルとしては初めてChatGPTの無料ユーザーでも使えるようになっています。

OpenAI o3-mini | OpenAI
https://openai.com/index/openai-o3-mini/

「OpenAI o1-preview」「OpenAI o1」「OpenAI o1-mini」「OpenAI o3-mini」の数学性能を比べたグラフが以下。OpenAI o3-miniの性能は推論に費やす労力ごとに「low(低)」「medium(中)」「high(高)」の3種類が並んでいます。グラフを見ると、OpenAI o3-miniは中程度の労力でOpenAI o1-miniを上回り、推論に費やす労力を増やせばOpenAI o1よりも高い性能を示すことが分かります。


さらに、博士レベルの科学問題を解くテストでも、OpenAI o3-miniがOpenAI o1を上回るスコアを記録しました。


推論に中程度の労力を費やしたOpenAI o3-mini(下)とOpenAI o1-mini(上)の応答速度を比較したグラフが以下。OpenAI o1-miniでは最初のトークンを返すまでに10.16秒かかりましたが、OpenAI o3-miniは7.7秒で最初のトークンを返すことができました。


OpenAI o3-miniは無料版ChatGPTでも利用可能。実際に無料版ChatGPTにアクセスすると、チャットの入力欄に「理由」というボタンが追加されていました。このボタンをクリックしてから質問すると、OpenAI o3-miniで回答が生成されます。


試しに、「冬に冷たいアイスクリームを最大限楽しむ方法を教えて」と入力してから「理由」をクリックして送信ボタンをクリックします。


すると、数秒間の思考の後に回答が生成されました。「温かいデザートと組み合わせる」「温かい室内で温度差を楽しむ」などの参考になる内容が記されています。


無料版ChatGPTでは、「推論に中程度の労力を費やすOpenAI o3-mini」を使用可能です。また、ChatGPT Plusのユーザーなら「推論に高い労力を費やすOpenAI o3-mini」も使うことができます。

OpenAI o3-miniはAPIも提供されており、入力は100万トークン当たり1.1ドル(約171円)、出力は100万トークン当たり4.4ドル(約686円)で利用可能です。OpenAIは「OpenAI o1と比べて93%低いコストで使える」とアピールしています。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ウェブアプリ, Posted by log1o_hf

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