キーボード・マウス・トラックパッドがひとつになって自由自在に入力機器を切り替えられる変態キーボード「AutoKeybo」
キーボードやマウス、トラックパッドといったPCの入力に使用するツールをひとつにまとめてハンドトラッキングで自由自在に切り替え可能となったのが「AutoKeybo」です。実際に動作する様子や、実際に利用した人によるファーストインプレッションがインターネット上に投稿されていたのでまとめてみました。
AutoKeybo
https://get.autokeybo.com/
The AutoKeybo is the keyboard for people who dream of Wolverine. - The Verge
https://www.theverge.com/2025/1/5/24336890/the-autokeybo-is-the-keyboard-for-people-who-dream-of-wolverine
AutoKeyboの見た目はこんな感じ。左右が分割されたQWERTYキーボードのように見えます。
しかし、AIマシンビジョンを用いたハンドトラッキングカメラが搭載されており、ユーザーの手の動きを検知することが可能です。キーボード上で以下のように手を止めます。
すると、キーボードが本体に収納され、下からマウスと別のキーボードが出現しました。
実際にAutoKeyboがどのように動作するのかは、以下のGIF画像を見れば一発でわかります。各コンポーネントの出し入れ速度などは自由にカスタマイズ可能です。
オンボードコンピューターも搭載されており、独自のHDMIおよびUSB Type-Cポートを備えています。開発者はAutoKeyboについて、人間工学的に悪い習慣を取り除くことに役立つと記しています。また、AutoKeyboは肩の障害やけがのためのプロジェクトである「Equalizer Interface」から生まれた特許取得済みの包括的テクノロジーだそうで、障害者を支援するために開発されたものであることもアピールされています。
AutoKeyboは世界最大級の家電見本市であるCES 2025に出展しており、実物を触ることができたというStanley50zさんがReddit上で第一印象を記しています。
Stanley50zさんは「第一印象は思っていたほど悪くありませんでした。操作に慣れるのはかなり簡単で、通常のキーボードから切り替える場合、学習曲線はほとんどないように感じます。創設者は『肩を負傷した人をターゲットにしている』と語っていましたが、これには納得できます」と記しています。
技術的にはケースに固定されたカメラを使用して手のジェスチャーを検出し、デバイスを出し入れして切り替えているそうです。創設者によると、ケースにはキーボードだけでなく、組み込みPC(Raspberry Piなど)も搭載されているとのことですが、これがどのように機能するのかは記事作成時点では不明です。また、出し入れすることができるパーツ(レイヤー)はすべてモジュール式となっており、自由に切り替え可能となっています。
短所としては「画像ベースの認識」を利用している点を挙げています。基本的に特定の方法で手を配置し、角度を付けなければレイヤーの切り替えが起きない模様。AutoKeyboの操作を止めるために手を引っ込めた時でも、レイヤーの切り替わりが発生するケースがあると指摘しています。また、レイヤーの切り替え時についてStanley50zさんは「機械的に少しスムーズでないことがありましたが、ほとんどの場合は問題なく、非常に高速でした」と記しました。
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