イランが厳しいネット規制を方針転換しGoogle PlayとWhatsAppを解禁へ

イラン・イスラム共和国は長らく外国製のオンラインサービスやプラットフォームの利用を規制してきましたが、ついに利用を認める方針に転換することを明確に示しました。第1弾としてアプリストアの「Google Play」およびメッセージアプリ「WhatsApp」が解禁される予定です。
Iran unblocks WhatsApp, Google Play - IRNA English
https://en.irna.ir/news/85699706/Iran-unblocks-WhatsApp-Google-Play

Iran to lift ban on WhatsApp, Google Play, state media report | Internet News | Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/news/2024/12/24/iran-to-lift-ban-on-whatsapp-google-play-state-media-report

Iran frees WhatsApp and Google Play, keeps tight grip on others | Iran International
https://www.iranintl.com/en/202412247722
イランのサイバースペース最高評議会はテヘランで開催された会議で、広く使用されている外国企業によるプラットフォームへのアクセス制限を解除する方針を確認しました。
イランでは長らく、外国製プラットフォームやサービスの利用を制限する施策が採られており、たとえばFacebookなどの人気SNSやYouTubeといったソーシャルサービスは2009年に禁止されました。
2022年は、ムスリム女性のドレスコードに異を唱えたクルド人女性の
マサ・アミニさんが拘留中に亡くなる事態が発生した年で、政府は全国的な抗議活動があったのち、わずかに許されていたSNSのInstagramとメッセージアプリのWhatsAppも規制リストに追加。さらにVPNの購入や販売も禁止しました。
イランの人々の大多数は外国のサービスを利用するためにVPNを活用していたため、VPN禁止は事実上、国内のすべての人に外国製サービスの利用を禁じるものだとして大きな話題となりました。
しかし2024年7月の大統領選挙で、ネット規制の緩和を公約に掲げたマスウード・ペゼシュキアン氏が当選したことで状況は変化。サイバースペース最高評議会でも、「ネット規制緩和」が多数派になりました。
まずは規制緩和施策の第1弾として、Google PlayとWhatsAppが利用可能になるわけですが、この決定がいつから発効するのかはまだ明らかになっていません。
また、あくまで「第一歩」ということですが、続いての規制緩和の対象が何になるのか、いつごろのことになるのかもわかっていません。
イランではSNSが政府への抗議活動で広く利用されていて、ペゼシュキアン大統領の方針はかなり革新的なものといえます。
・関連記事
政府による「インターネット切断」が激増しているとGoogleのシンクタンクが報告 - GIGAZINE
クーデター勃発のミャンマーでネット規制が激化、抗議者は映画「ハンガーゲーム」にちなんだ3本指を掲げるデモを展開 - GIGAZINE
ロシア・中国・イランに親アメリカの印象操作をTwitter・Facebook・Instagramで行った大規模な影響力作戦の実態とは? - GIGAZINE
イランによるイスラエル攻撃に便乗して無関係な写真や動画がX(旧Twitter)上で拡散されまくっている - GIGAZINE
イランで女子学生を狙った毒物事件が連続発生、50以上の学校が襲撃され被害状況ムービーがSNSで大量公開される - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article Iran reverses strict internet restrictio….