落とし物トラッカー「AirTag」のボタン電池を単三電池2本に入れ替えて寿命を10年に延ばす防水保護ケース「TimeCapsule」
Appleの落とし物トラッカー「AirTag」には、ボタン電池のCR2032が搭載されており、Appleの公式サイトによると、通常使用で1年以上利用できるとのこと。しかし、1年以上バッテリーがもつとはいえ、いざという時に肝心のバッテリーが切れていては困りもの。Apple製品のアクセサリーなどを開発するElevationLabの「TimeCapsule」なら、AirTagのボタン電池を単三電池2本に入れ替えることでバッテリー寿命を10年に延ばすことが可能です。
AirTag 10-Year Battery | ElevationLab
https://www.elevationlab.com/products/timecapsule
The Elevation Labs TimeCapsule will keep an AirTag alive for a decade - The Verge
https://www.theverge.com/2024/12/18/24324526/elevation-lab-time-capsule-apple-air-tag-battery-life
ElevationLabのTimeCapsuleは、裏蓋を開け、ボタン電池を取り外した状態のAirTagを専用ケースにセットし、単三電池2本を入れてネジを締めるだけで約10年間AirTagのバッテリーが持続するようになるという製品です。
ElevationLabのケイシー・ホプキンス氏によると、TimeCapsuleのケースは繊維強化複合素材(FRC)を採用しており、AirTagのBluetoothならびにUWB無線通信の接続範囲を狭めることはないとのこと。また、ケースの防じん・防水性能はIP69相当で、粉じんの侵入を完全に防ぎつつ、高圧および高温のウォータージェットをあらゆる方向から受けても問題ないそうです。
一方でデフォルトのAirTagの重量はわずか11gでしたが、TimeCapsuleを装着したAirTagの重量は3.5オンス(約100g)です。また、AirTagには取り付けた持ち物を見つける際に音を鳴らす機能が搭載されていますが、TimeCapsuleを装着した場合、AirTagから鳴る音は約3分の1に減衰されるとのこと。
それでもElevationLabは、AirTagを装着したTimeCapsuleを自動車やオートバイ、スノーモービル、旅行用キャリーケース、カメラバッグなどの高価な製品とともに備えておくことを推奨しています。海外メディアのThe Vergeは「TimeCapsuleは一見すると追跡デバイスではなく外部ストレージのように見えるため、AirTagをカモフラージュするのにも役立ちます」と述べています。
なお、TimeCapsuleはElevationLabの公式ページまたはAmazon.comから購入可能で価格は19.99ドル(約3100円)です。また、Amazon.co.jpでも取り扱われていますが、記事作成時点で「現在在庫切れです」と表示されており、購入することはできませんでした。
Amazon.co.jp: Elevation Lab TimeCapsule AirTag 10年バッテリーケース - CR2032の14倍以上の容量 | IP69防水、単三電池使用、特許取得済み : 車&バイク
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