メモ

バイラルインフルエンサーのミームコイン「Hawk Tuah」が公開と同時に90%急落しインサイダー取引を疑われSNSで猛非難される



インターネット・ミームを元に生み出されるミームコインの1種である「Hawk Tuah」において、ローンチと同時に価格が激しく変動し、数時間で最高値から90%急落する事件が発生しました。

Hawk Tuah memecoin dumps 90% amid backlash over controversial launch
https://cointelegraph.com/news/hawk-tuah-memecoin-dumps-90-percent-outrage-token-launch-insider


Hawk Tuahは唾を吐く様子を擬音語にしたもの。YouTubeチャンネル「Tim&Dee TV」のインタビューに登場したハリー・ウェルチ氏が使用し、またたく間にインターネット・ミームとなりました。


実際の価格のチャートはこんな感じ。2024年12月4日午後10時にローンチされた後、時価総額4億9000万ドル(約735億円)まで上昇しましたが、すぐに反転して時価総額約4000万ドル(約60億円)まで下落。


ブロックチェーンデータの追跡・視覚化を行うBubblemapsおよびDexscreenerによると、ローンチ時に大量のトークン供給を急速に買い集める組織である「スナイパー」が一時大量にHawk Tuahを保有していたとのこと。ローンチ前からトークンを保有する「インサイダー」とあわせ、供給量の80%~90%が保有されていたと推定されています。


さらにデータを分析すると、Hawk Tuahのローンチ後数秒間で供給量の17.5%を99万3,000ドル(約1億5000万円)かけて購入し、価格が上昇したところで売り抜けて130万ドル(約2億円)の利益を上げたウォレットの存在も明らかになりました。


株などの有価証券において価格を変動させる目的で虚偽の情報を流す行為は「風説の流布」として金融商品取引法で禁じられているものの、仮想通貨の取引では規制されていないためしばしば問題になっています。

人気YouTuberがファンを巻き込んだ仮想通貨の価格操作で5700万円相当をゲットしたという告発 - GIGAZINE


価格をつり上げて外部の人間が飛びついたところで売りつける手法は「パンプ・アンド・ダンプ」として古来より有名で、今回のHawk Tuahはまさに典型的な事例とのこと。一方、Hawk Tuahを作ったハリー・ウェルチ氏はインサイダーの関与を否定し、「チームはトークンを1つも販売していない」と述べたものの「実際には販売している」とコミュニティノートが付いているほか、返信欄でも多数の苦情が述べられています。


また「Hawk Tuahで損した場合、法的な権利について学ぶために私たちの事務所に連絡してください」と宣伝する法律事務所も登場。事態は混迷を極めています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
イーロン・マスクが「ドージコインでネズミ講を運営した」として訴えられる、損害賠償請求額は30兆円超 - GIGAZINE

イーサリアムの考案者が総額1000億円以上の「ミームコイン」を新型コロナ救済基金などに寄付、パニック売りも発生 - GIGAZINE

ネットミーム発の仮想通貨「ドージコイン」の時価総額が約4兆6000億円超え、わずか4日で約6倍の高騰 - GIGAZINE

柴犬の名前を冠する仮想通貨「Shiba Inu」の価格が急上昇 - GIGAZINE

仮想通貨の時価総額がついに1兆ドル(約100兆円)を突破 - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1d_ts

You can read the machine translated English article here.