イーロン・マスクがXでリンクを含む投稿の優先度を下げていることを示唆
X(旧Twitter)でリンクを含む投稿の表示順位が下がっていることを指摘したユーザーに対し、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏が指摘を認めるような発言をしたと報じられました。マスク氏は、ユーザーがなるべくXにとどまっていてほしいと考えているようです。
Elon Musk Admits X is Throttling Link Out from the Platform
https://www.mediaite.com/news/elon-musk-admits-x-is-throttling-links-effectively-limiting-people-from-reading-news/
Elon Musk hints that X throttles posts with links | Mashable
https://mashable.com/article/elon-musk-links-x-twitter
約200万人のフォロワーを抱えるプログラマーでY Combinatorの共同創設者でもあるポール・グレアム氏が「Twitterの最大の欠陥は、リンクが含まれるツイートの優先順位が下がってしまうことです。私がTwitterに魅力を感じるのは何が起こっているかを知れるためですが、リンクがなければ知ることはできません」と投稿したところ、マスク氏は「メインの投稿に説明を書き、返信としてリンクを投稿するだけでいいです。これで、冗長なリンクをなくすことができます」と返信しました。
Just write a description in the main post and put the link in the reply. This just stops lazy linking.
— Elon Musk (@elonmusk) November 24, 2024
海外メディアのMashableなどは、マスク氏の上記投稿から「マスク氏はリンク付き投稿の優先順位を下げていることを示唆した」と伝えました。
ユーザーにリンク先へアクセスさせるのではなく、Xのプラットフォーム上で文章を読ませることは、ユーザーが他のプラットフォームに流れてしまうことを防ぐことができます。X内ですべてを完結させることでエンゲージメントが高まり、ユーザー離れを防ぐことができるという点が、マスク氏が意図したところだとの見方があります。
リンク付き投稿の優先順位が下がっている可能性があるとの指摘に対し、ジャーナリストのスティーヴン・モナチェリ氏は「記事へのリンクを含む投稿が期待するほどのエンゲージメントを獲得していないのはなぜかと疑問に思っているなら、これがその理由です。私がここにいる理由はますます少なくなっていきます」と述べて非難しました。
Elon Musk effectively admits that posts with links are throttled. If you've been wondering why your posts with links to journalistic articles haven't been getting nearly the engagement you would expect, this is why. I have less and less reason to be here. pic.twitter.com/JjwgH6raeu
— stevanzetti.bsky.social (@stevanzetti) November 25, 2024
Xでは、マスク氏の買収以前から長文を投稿できる「Notes(記事)」機能が展開されており、リンクにアクセスせずともXのプラットフォーム内で長い文章の全文を読むことが可能になっています。なお、買収直後から、マスク氏はX再生の肝の1つとして「長文投稿」を掲げていました。
イーロン・マスクがTwitter再生の最優先案件にしている上位5件は「Blueの認証済みマーク」「Blue for Business」「DMの暗号化」「ツイートに関するヒント」「長文投稿」 - GIGAZINE
XがTwitterという名称だった時代には、プラットフォーム上でフォロワーが投稿したリンクを収集して気になるサイトにアクセスできるサービス「Nuzzel」が展開されていましたが、後にTwitterに買収されてアプリに統合されました。新たに、MastodonとBlueskyでNuzzelのように使えるサービス「Sill」が公開され、無料で使えるようになっています。
Create account
https://sill.social/accounts/signup
・関連記事
X(旧Twitter)はリプライに表示されるいいね・リプライ・リポスト数&ボタンを削除するテストを実施中 - GIGAZINE
X(旧Twitter)がインプレゾンビ対策に「リンク付きのリプライ」をブロックする機能を開発中 - GIGAZINE
X(旧Twitter)がすべてのURLを「x.com」へ正式に変更しTwitterの名残が消滅、しかしブラウザやログイン状態によっては一部のtwitter.comのURLが依然としてリダイレクトされないままのケースも - GIGAZINE
URLを短縮する代わりに怪しげな長文リンクに変えてしまう「verylegit.link」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ