サイエンス

Wikipediaユーザーは「詮索好き」「ハンター」「ダンサー」の3種類に分かれることが研究で判明

by Giulia Forsythe

多くのインターネットユーザーは、検索したり調べ物をしたりしているうちにWikipediaの記事に行き当たったり、リンクをたどっている内にWikipedia三大文学を読みふけってしまったりした経験があるはず。Wikipediaを利用した48万人のユーザーを調査したところ、好奇心には3つの類型があることがわかったとの研究結果が報告されました。

Architectural styles of curiosity in global Wikipedia mobile app readership | Science Advances
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adn3268

Studying Wikipedia browsing habits to learn how people learn | Penn Today
https://penntoday.upenn.edu/news/studying-wikipedia-browsing-habits-learn-how-people-learn

Going down a Wikipedia rabbit hole? Science says you’re one of these three types
https://theconversation.com/going-down-a-wikipedia-rabbit-hole-science-says-youre-one-of-these-three-types-242018

アメリカ・ペンシルバニア大学のダニ・バセット氏らの研究チームは、まず149人の参加者に21日間、1日15分Wikipediaを閲覧してもらう実験で、Wikipediaユーザーの好奇心には2つの類型があることを突き止めました。それは、「詮索好き型」と「ハンター型」です。


2つのうち詮索好き型は、興味の赴くまま目新しい情報に飛びつくタイプで、読む記事と記事の間にはあまり接点がありません。一方、ハンター型は獲物を追跡する猟師のように具体的な回答を追い求める傾向を持ちます。

これについてバセット氏は、「詮索好き型は目新しいもの好きで、わけもなくあちらからこちらへと動き回ります。これと対照的なのがハンター型で、より目的志向で集中力があり、問題を解決したり、欠けている要素を見つけたり、世界観を完成させたりしようとします」と説明しました。


これらの類型は、アメリカン大学の哲学教授でコーネル大学の客員教授でもあるペリー・チュルン氏が提唱したもの。チュルン氏は、過去2000年以上にわたって生み出されてきた文学の研究から、好奇心には詮索好き型、ハンター型、そして「ダンサー型」という3つの類型があると説いていました。

残るダンサー型の存在を検証するため、バセット氏らはさらに、2022年3月と10月に収集されたログからWikipedia閲覧データを抽出し、50カ国の14の言語にわたって収集された48万2760人のWikipediaユーザーの閲覧データを分析しました。

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