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Metaが独自のAI搭載検索エンジンを開発中と報道される

by Alpha Photo

InstagramやFacebookを運営するMetaが独自の検索エンジンを開発中であると、技術系メディアのThe Informationが報じました。The Informationによると、Metaの検索エンジンはAIを搭載したもので、検索クエリに応じてAIが生成した回答の要約を提供する予定とのこと。

Meta Develops AI Search Engine to Lessen Reliance on Google, Microsoft — The Information


Meta is reportedly working on its own AI-powered search engine, too - The Verge
https://www.theverge.com/2024/10/28/24282017/meta-ai-powered-search-engine-report

InstagramやFacebookにはMeta AIボットが組み込まれており、ボットはGoogleとMicrosoft Bingを使用して、最近のニュースや出来事に関する質問に答えています。Metaの検索エンジンチームと話したというThe Informationの情報筋によると、Meta AIチームは2024年2月頃から約8カ月の間チャットボット用の情報データベースの構築に取り組んでおり、GoogleやMicrosoftへの依存を減らして自社のAIによる回答に置き換える計画を進めているそうです。また、GoogleやMicrosoftがAI検索エンジンから撤退した場合のバックアップオプションになることも期待されているそうです。


Metaはオープンソースの大規模言語モデルであるLlama 3のリリースや、広告用の画像やテキストを生成するAIツールの導入など、AIの開発・活用を積極的に進めています。また、Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが「汎用(はんよう)人工知能(AGI)を構築し、責任を持ってオープンソース化する」という長期的なビジョンを掲げていたり、次世代のデバイスとしてAIと常に対話できるスマートグラスを重要視していたりと、AIを活用するビジョンを積極的に示しています。

Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが汎用人工知能(AGI)の開発とオープンソース化を目指すと発表、35万台のH100を含む計算インフラも構築中 - GIGAZINE


一方で、「Metaの幹部が訴訟リスクをふまえてでも著作権保護コンテンツをAIトレーニングに使用することを検討していた」と報道されるなど、AI開発に伴うリスクも懸念されています。2024年8月には、MetaがウェブをクロールしてAIモデルや関連製品用のデータを収集するボットをリリースしたとBusiness Insiderが報告しました。過去には、Metaの大規模言語モデル「LLaMA」のトレーニングに使われた書籍データセット「Books3」には著作権で保護された作品が含まれると指摘されており、ウェブのクロールについても一部の専門家は「知的財産権や著作権に対する侵害の疑いがある」と批判しています。

そのほか、MetaはGoogleマップに対抗できる位置データの構築にも取り組んでおり、今回のAI検索エンジンへの参戦を含めて、Metaが独自のプラットフォームを確立することを目指していると見られています。

記事作成時点では、Metaは各メディアからのコメント要請に回答していません。

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