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トランプ大統領候補が支援する分散型金融プロトコル「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」が一般販売開始もウェブサイトは落ちてトークン売上も目標をはるかに下回る波乱万丈のスタート


ドナルド・トランプ氏とその家族が支援するDeFi(分散型金融)プロトコルの「World Liberty Financial(ワールド・リバティ・ファイナンシャル:WLFI)」が、2024年10月15日から一般向けにトークンの販売を開始しました。しかし、公式ウェブサイトはトークンの販売開始とともにトラフィック過多でクラッシュしており、トークンの売上も目標をはるかに下回っていることが報道により明らかになっています。

Everything About Trump's World Liberty Financial Token as Sale Attracts Millions in Minutes
https://www.coindesk.com/markets/2024/10/15/trump-familys-world-liberty-finance-token-sale-appears-to-go-live-selling-220m-wlfi-in-minutes/


Trump's coin sale misses early targets as crypto website crashes
https://www.cnbc.com/2024/10/15/trumps-coin-sale-misses-early-targets-as-crypto-website-crashes.html

Donald Trump-Backed World Liberty Financial Raises More Than $8 Million in Initial Token Sale - Unchained
https://unchainedcrypto.com/donald-trump-backed-world-liberty-financial-raises-more-than-8-million-in-initial-token-sale/

Trumps’ crypto project World Liberty suffers website crash amid token sale – DL News
https://www.dlnews.com/articles/defi/world-liberty-website-crashes-amid-wlfi-token-launch/

Trump's World Liberty Financial Website Crashes During Token Sale - Decrypt
https://decrypt.co/286381/trump-world-liberty-financial-site-crashes-token-sale

World Liberty Financial Website Crashes After Token Launch
https://www.cryptotimes.io/2024/10/16/world-liberty-financial-token-launch-hits-tech-issues/

Trump-backed WLFI token sale faces platform issues amid strong demand | Bitcoin Insider
https://www.bitcoininsider.org/article/261206/trump-backed-wlfi-token-sale-faces-platform-issues-amid-strong-demand

Trump family-backed WLFI token pre-sale resumes after website outage, $7.9 million raised so far
https://cryptoslate.com/trump-family-backed-wlfi-token-pre-sale-resumes-after-website-outage-7-9-million-raised-so-far/

アメリカの共和党大統領候補として2024年のアメリカ大統領選挙に参戦しているトランプ氏とその家族が支援する新しい仮想通貨プロジェクトがWLFIです。WLFIはユーザーが仮想通貨を貸したり借りたり、流動性プールを作成したり、ステーブルコインで取引したりすることができる統合プラットフォームであると説明されています。WLFIの資料によると、トランプ氏はWLFIの「暗号資産推進主任」、同氏の3人の息子は「Web3アンバサダー」という役職に就いていますが、免責事項によると法的には誰も関与していないそうです。

WLFIは協定世界時の2024年10月15日(火)12時40分から一般向けにトークンの販売をスタートすると大々的に発表しており、トランプ氏も「金融の未来を形作るのに貢献するチャンスです」「今すぐホワイトリストに参加して、火曜日に備えてください」と自身のX(旧Twitter)アカウントに投稿し、トークンの販売を大々的にアピールしていました。


しかし、トークンの販売開始から1時間でWLFIの公式サイトは複数回にわたってダウンし、記事作成時点でも公式サイトにアクセスすると403エラーが表示されます。ブロックチェーンネットワーク・Scrollの共同創設者でありWLFIの顧問も務めるサンディ・ペン氏は、WLFIの公式サイトがダウンした理由を「ウェブサイトへの過剰なトラフィックが原因」と仮想通貨関連メディアのCoinDeskに説明しました。これに加えて、「チームはこれほどの関心を予想していませんでした」とも語り、WLFIの注目度の高さを強調しています。


WLFIのブロックチェーンデータによると、トークンは販売開始から1時間で約3000個のウォレットに約3億4400万トークン(約7億7000万円)分が販売され、同日の午後までに4500個のウォレットに5億3200万トークン(約11億9000万円)が販売されました。なお、今回の販売では1トークン当たり0.015ドル(2.24円)の固定価格でトークンが販売されており、WLFIの設定した目標金額は3億ドル(約450億円)、一般販売に割り当てられたトークンの総数は200億トークンです。

WLFIのトークン販売用のポータルサイトとして機能する公式サイトでは、販売開始から最初の1時間で7200万ものユニークビジターを記録したとペン氏は語っています。記事作成時点でもWLFIの公式サイトはダウンしていますが、ホスティングサービスを切り替えることで断続的にオンラインに戻った模様。

なお、トークン販売に接続されたイーサリアムブロックチェーンウォレットには570万ドル(約8億5000万円)相当のイーサリアムと、160万ドル(約2億4000万円)相当のテザー、30万ドル(約4500万円)相当のUSD Coinトークンが保管されているとCoinDeskは報じています。


WLFIの関係者によると、トークンはユーザーが借入、貸付、その他のDeFi活動に参加できるように設計されたWLFIプラットフォームを管理するために使用されます。トークンは当面の間は譲渡不可となり、プロトコルのアップグレード、技術変更、プロモーションパートナーシップ、セキュリティリスクの監視などの問題に関する投票権をユーザーに与えるそうです。


記事作成時点でWLFIのトークンを購入できるのは、アメリカ国外居住者と認定されたアメリカ人投資家のみです。WLFIはトークン販売に先立って10万人以上の認定アメリカ人投資家をホワイトリストに登録しています。なお、WLFIがアメリカ人に対してのみ厳しい購入制限を設けている理由は、アメリカの証券取引関連の規則に違反することを避けるためです。

アメリカでは認定投資家が証券取引委員会によってIPO前の株式などの未登録証券への投資を許可されています。認定投資家は年間収入20万ドル(約3000万円)以上、総資産100万ドル(約1億5000万円)以上などの基準を満たす必要があります。


なお、WLFIの共同設立者であるザカリー・フォークマン氏によると、WLFIトークンの20%がトランプ一家を含む創設メンバーに割り当てられるそうです。

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in メモ, Posted by logu_ii

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