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Xがブラジルで科された罰金の振込先を間違えたためサービス復帰が遅れる


X(旧Twitter)がブラジルの最高裁判所によって多額の罰金の支払いを命じられた件について、Xは罰金の支払いに応じたものの、振込先の銀行口座が適切ではなかったとして、ブラジルの最高裁判所はXのサービス再開を許可しなかったと報じられています。

Brazil's top court says X paid pending fines to wrong bank | Reuters
https://www.reuters.com/technology/musks-x-seek-resumption-brazil-service-fines-paid-sources-say-2024-10-04/

X reportedly paid its Brazil fines to the wrong bank, causing further delay in reinstatement case
https://www.engadget.com/social-media/x-reportedly-paid-its-brazil-fines-to-the-wrong-bank-causing-further-delay-in-reinstatement-case-164959494.html

この問題は、フェイクニュースを拡散したとされるアカウントの削除に応じないXに対し、ブラジルの最高裁判所が罰金の支払いを命じたことに端を発します。

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罰金の支払いを拒否したXはブラジルのオフィスを閉鎖しましたが、最高裁判所は「総額2830万レアル(約7億4000万円)の罰金を支払わない限り、Xのサービスを停止する」という命令を下しました。

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Xのオーナーを務めるイーロン・マスク氏は最高裁判所の判決を不服としていましたが、その後Xは最高裁判所に従う方針を示し、アカウントを削除。また、罰金の支払いについても前向きな姿勢をみせました。

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Xがすぐに裁判所命令に従わなかったため、罰金には追徴金がプラスされ、2024年9月時点でXが支払うべき罰金は2830万レアル(約7億4000万円)に膨らんでいました。

Xの弁護士は罰金を支払ったとして、2024年9月26日(木)にブラジルでのサービス再開を要求。しかし、最高裁判所のアレシャンドレ・デ・モラエス判事は「罰金が指定の銀行に支払われなかった」と述べ、ブラジルでのサービス再開許可の決定を延期することを明らかにしました。

なお、最高裁判所は「Xがブラジルでサービスを再開できるかどうかは、ブラジルの司法長官が検討することになるだろう」と述べており、Xが罰金をすべて正しく支払ったとしても速やかにサービスを再開できるかどうかは不明です。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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