サイエンス

イーロン・マスクのNeuralinkが視神経を失った人でも視力を取り戻すことができるインプラント「Blindsight」でFDAから「画期的デバイス」認定を取得


イーロン・マスク氏が共同設立した脳に埋め込まれるブレイン・マシン・インターフェイスを開発するNeuralinkが、同社の開発する視力回復を目的とした実験的なインプラントである「Blindsight」で、アメリカ食品医薬品局(FDA)から「画期的デバイス」認定を取得したことを発表しました。

Musk's Neuralink gets FDA's breakthrough device tag for 'Blindsight' implant | Reuters
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/musks-neuralink-receives-fdas-breakthrough-device-tag-brain-implant-2024-09-17/


FDAの画期的デバイス認定は、生命を脅かす病気の治療や診断を行う特定の医療機器に与えられる、開発段階にある機器の開発や審査を迅速化することを目的とした認定です。

Neuralinkは「当社はBlindsightで、FDAから画期的デバイス認定を受けました。視力を失った人々に視力を取り戻すという我々の取り組みにご参加ください。患者登録と求人情報はキャリアページをご覧ください」とX(旧Twitter)の公式アカウントに投稿しました。


共同設立者であるマスク氏は、「NeuralinkのBlindsightにより、両目の視神経を失った人でも視力を取り戻すことができます。視覚皮質が無傷であれば、生まれつき目が見えなかった人でも初めて目が見えるようになるでしょう。期待を正しく設定するために、視覚は最初はAtariグラフィックスのような低解像度のものとなりますが、最終的には自然な視覚よりも優れた、ジョーディ・ラ=フォージのような赤外線や紫外線、レーダー波長も見ることができるものになる可能性があります。本当に感謝しています、FDA!」とポストしました。


ロイターはBlindsightがいつ人間への臨床試験に移行する予定かなどの詳細を尋ねていますが、NeuralinkおよびFDAはコメントの要請にすぐには応じていません。


Neuralinkはマスク氏とエンジニアグループによって2016年に設立された、頭蓋骨内に埋め込むことができるブレイン・マシン・インターフェイスを開発している企業です。Neuralinkの開発するブレイン・マシン・インターフェイスは、最終的に障害を持つ患者が再び動いたり、コミュニケーションをとったり、視力を回復したりすることができるようになる可能性があります。Neuralinkのデバイスにはコンピューターやスマートフォンなどのデバイスに送信できる神経信号を処理して送信するためのチップが搭載されているのが特徴です。

NeuralinkはBlindsightとは別に、麻痺のある患者が思考するだけでデジタル機器を操作できるよう設計されたインプラントをテストしており、脊髄損傷の患者を助ける可能性もあります。アメリカ政府の臨床試験データベースの詳細によると、このテストでは数年かかると予想される研究で、デバイスを評価するために3人の患者を登録する必要があります。

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in ハードウェア,   サイエンス, Posted by logu_ii

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