ゲーム

中国Tencentが支援するゲーム「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」が発売から数時間でSteam史上2番目に人気のタイトルに


ゲームスタジオのGame Scienceが、「西遊記」を題材にしたアクションRPG「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」を2024年8月20日に発売しました。記事作成時点で発売から24時間も経過していない中、本作がSteamの「最もプレイされたゲーム」で2位に躍り出たことがわかりました。

Black Myth: Wukong Makes Gaming History in Launch Day Frenzy - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-08-20/black-myth-wukong-makes-gaming-history-in-launch-day-frenzy

Black Myth: Wukong Surges Past 2M Players On Steam To Claim Single-Player Record | HotHardware
https://hothardware.com/news/black-myth-wukong-surges-past-2m-players

「黒神話:悟空」は、Tencentの元従業員らが立ち上げたゲームスタジオ「Game Science」が開発・提供するゲームであり、名前から連想されるとおり中国小説の「西遊記」をベースにしたアクションRPGです。シングルプレイ専用のゲームで、記事作成時点でインターフェイスと字幕が日本語に対応済み。通常版の価格が税込7590円となっています。

Steamのデータを収集するSteamDBでは、「黒神話:悟空」が過去24時間で約220万人にプレイされていることが示されています。この数字は同時接続プレイヤー数を示すもので、「Palworld / パルワールド」や「Counter-Strike 2」の最高値より多く、2017年発売の「PUBG: BATTLEGROUNDS」より100万人少ないものです。


Steamの「売上上位ランキング」では、「Counter-Strike 2」を越えて堂々の1位となっています。


「黒神話:悟空」はTencentによって支援されていて、Tencentが関与する他のヒット作品とは違って「完全に現地のスタジオが開発したこと」、つまり中国国外のデベロッパーの手が入っていないことが特徴です。中国のゲーム業界ではここ数年見られなかったレベルの話題を呼んだと伝えられていて、Weibo(微博)のトップに躍り出ると終日トレンドトピック1位を独占したほか、地元の飲料チェーン「ラッキンコーヒー」が配っていたゲームポスターがなくなり、ファンに謝罪する一幕もあったそうです。

GPUメーカーのNVIDIAは、発売初日から「黒神話:悟空」に対応したドライバーのアップデートを実施し、レイトレーシングを最適化して照明、反射、影の忠実度と品質を向上させています。

Black Myth: Wukong & Star Wars™ Outlaws GeForce Game Ready Driver Released | GeForce News | NVIDIA
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/black-myth-wukong-star-wars-outlaws-geforce-game-ready-driver/

ゲーム関連のコンサルティングを行うGameDiscoverCoによると、「黒神話:悟空」のプレイヤーはほとんどが中国人で、その割合は全体の88.1%に達しているとのこと。その他の内訳はアメリカが3%、香港が1.6%、日本が1%となっているそうです。


中国人気の高いゲームですが、アメリカでの評価も高く、IGNは「これまでプレイしたゲームの中で最も素晴らしいゲームの1つ」と評価して10点満点中8点を付けていて、GamesRadar+は「時々信じられないほどイライラすることもありますが、全体的には堅実なRPGです」として5点満点中4点を、GameSpotは「ユニークなボス戦は熱狂的でダンスのよう」と評して10点満点中8点を付けています。Steamでも14万5827件中96%が好評とする「圧倒的に好評」の評価が得られています。

「黒神話:悟空」はSteamのほか、Epic Gamesや、中国向けゲーム販売プラットフォームのWeGameで販売中。PlayStation StoreでPlayStation 5向けにも配信されています。Xbox Series X|S版も登場予定ですが、発売日は未定となっています。


◆フォーラム開設中
本記事に関連するフォーラムをGIGAZINE公式Discordサーバーに設置しました。誰でも自由に書き込めるので、どしどしコメントしてください!Discordアカウントを持っていない場合は、アカウント作成手順解説記事を参考にアカウントを作成してみてください!

• Discord | "「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」プレイした?面白い?" | GIGAZINE(ギガジン)
https://discord.com/channels/1037961069903216680/1276471353024839730

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
累計売上5000億円超の「原神」が登場するまで中国産RPGがたどった歴史とは? - GIGAZINE

ゲーマーが「ストラテジー」にあまり興味を示さなくなってきていることが調査で明らかに - GIGAZINE

「エルデンリング」のモバイル版をテンセントが開発中か、「原神」っぽい作風になるとの予測も - GIGAZINE

「オーバーウォッチ 2」がSteamで最も評判の悪いゲームに、「開発者よりポルノ作成者の方が努力している」 - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article here.