「Google Chrome 127」安定版リリース、フォントごとに見た目の大きさが変わる問題に対応
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ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン127がリリースされました。フォントごとの見た目の大きさを統一できる「font-size-adjust」がサポートされたほか、ピクチャーインピクチャー機能の強化やスクロールバーを標準でキーボードからフォーカス可能にする変更が行われています。
New in Chrome 127 | Blog | Chrome for Developers
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New in Chrome 127: cross-document view transitions, CloseWatcher API re-enabled, and more - YouTube
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◆CSSに「font-size-adjust」が追加される
ユーザーの環境によって利用できるフォントが違い、どのフォントで表示されるかが分からないのにフォント次第で見た目の文字の大きさが異なる問題はサイト製作者にとって悩みの種でした。例えば同じ「14px」というフォントサイズを指定していても、「Verdana」フォントは比較的大きく表示されるのに対し「Times」フォントは小さめに表示されてしまいます。
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フォントによる見た目の大きさの違いを解消するため、「font-size-adjust」プロパティがCSSに追加されました。font-size-adjustを適切に設定する事で、フォントの見た目の大きさを統一することが可能です。
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font-size-adjustについて、Firefoxは2008年から、Safariは2023年からサポートしているため、今回のChromeのアップデートによってベースラインとして利用可能になっています。
◆ピクチャーインピクチャー機能の強化
Clipboardアクセスを行うAPIなど、サイトが特定のAPIを使用するには「ユーザーがそのページを操作中、つまりアクティブな状態であること」が必要です。
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これまで、ピクチャーインピクチャーの画面をユーザーが操作していても元のページとアクティブ判定が別となっているせいで、ピクチャーインピクチャー画面内のアクションを元のページで処理する際にユーザーがアクティブ状態であることを要求する機能が使用できない問題がありました。
Chrome 127以降はユーザーがピクチャーインピクチャーを操作すると元のページもアクティブ状態になり、幅広い処理を行えるようになりました。
◆スクロールバーをキーボードでフォーカス可能に
コンテナのオーバーフロー部分をスクロールできるようにしている場合、スクロールバーをキーボードでフォーカスできるようになりました。
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これまでもスクロールバーに0以上のtabindexが明示的に指定されていた場合にはキーボードでのフォーカスが可能でしたが、Chrome 127以降はtabindexが設定されていなくともフォーカスが可能になったというわけです。
◆CSSのcontentに代替テキストを追加するための記述が登場
「content」の指定において、スラッシュを挟んでテキストを挿入することで代替テキストを記述することが可能になりました。
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◆開発者ツールのパフォーマンストレースでWebSocketメッセージイベントをキャプチャ可能に
開発者ツールのパフォーマンス画面において、WebSocketのメッセージイベントをキャプチャ・表示することが可能になりました。
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◆その他のアップデート
・ビュートランジションAPIがiframeでサポートされました
また、Google Chrome 127には24件のセキュリティバグフィックスが含まれています。
次期安定版の「Google Chrome 128」は現地時間の2024年8月20日にリリース予定です。
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