レビュー

AI PC「Acer Swift X 14」でいろいろなベンチマークを行ってみた&NPUでAI機能を使ってみた


Intel Core Ultra 7とNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptopを搭載したクリエイター向けAI PC「Acer Swift X 14」を借りたので、外観レビューに引き続き、性能を確かめるべくさまざまなベンチマークを実行してみました。

Acer Swift X 14 | クリエイター向け AI PC | Acer 日本
https://www.acer.com/jp-ja/laptops/swift/swift-x-14

CPU-Z」で搭載CPUを確認すると「Intel Core Ultra 7 155H」で、16コア・22スレッドでした。


GPU-Z」で搭載GPUを確認すると「NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop」で、VRAM容量は8GB。


CPU内蔵GPUとしてIntel Arc Graphicsも搭載されています。


ストレージ情報を確認できる「CrystalDiskInfo」で確認したところ、搭載SSDはMicron製でした。


ここからは各種ソフトでベンチマークを実行していきます。ベンチマーク時、PCは電源に接続した状態で、室温はおおむね25度に保たれた状態でした。

まずは「CrystalDiskMark」を実行してみました。SSDの転送速度はシーケンシャルリードが7100.64MB/s、シーケンシャルライトが6531.71MB/s。ランダムリードが562.58MB/s、ランダムライトが382.45MB/sでした。


CrystalMark Retro」を実行したところ、総合スコアは「11567」で、CPUのシングルコアスコアが「11314」、マルチコアスコアが「125905」でした。


ベンチマークソフト「Geekbench 6」でCPUとGPUのベンチマークを実行しました。


結果は以下の通りでした。

 Acer Swift X 14
CPUシングルコア2417
├整数演算2353
└浮動小数点演算2542
CPUマルチコア13001
├整数演算12252
└浮動小数点演算14571
GPU(NVIDIA/OpenCL)91239
GPU(Intel/OpenCL)35592
GPU(NVIDIA/Vulkan)87364
GPU(Intel/Vulkan)34776


PassMark PerformanceTest」ではCPU、2D、3D、メモリ、ディスクの5項目をチェックしました。総合スコアは「8779」で、過去に行われたベンチマークと比較したときの位置づけを示すパーセンタイルは「86%」。かなり上位です。


過去に実施したベンチマーク結果との比較を行いました。上から「第7世代Surface Laptop」「ASUS Vivobook S 15」「Dell XPS 14 9440」「Dell XPS 14 9440" target="_blank">Dell XPS 13 9340」「MSI Claw A1M」「HP OMEN Transcend 14」「HP OMEN Transcend 14(同ソフトバージョン違い)」の順で並んでいます。


CPUのスコアは「21095」、パーセンタイルは70%と高め。


比較グラフはこんな感じ。同じIntel Core Ultra 7 155H搭載PCでも少しスコア差が出ています。


2Dグラフィックスのスコアは「486」で、パーセンタイルは40%。


比較グラフはこんな感じ。


3Dグラフィックスのスコアは「14720」で、パーセンタイルは66%。


比較グラフはこんな感じで、NVIDIAのGPUを搭載したPCと搭載していないPCではっきりと分かれています。


メモリーのスコアは「2668」で、パーセンタイルは47%。


比較グラフはこんな感じ。あまり大きな差は出ていません。


ディスクのスコアは「50380」で、パーセンタイルは97%。全体の上位3%に位置するという、非常に高いスコアが出ました。


比較グラフはこんな感じ。


FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を、設定可能な品質と解像度すべての組み合わせで実行した結果は以下の通りでした。

品質\解像度3840×21602540×14401920×10801280×720
軽量品質3808(普通)7583(快適)8717(快適)9539(とても快適)
標準品質3129(普通)5725(やや快適)8073(快適)8502(快適)
高品質2812(やや重い)4834(やや快適)6674(快適)7498(快適)


ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」は設定可能項目が多いため、基本的には初期設定のまま、画面解像度は「1920×1080」で、品質のみ変更しました。


実行結果は以下の通りで、全品質で「快適」という結果になりました。

品質\解像度1920×1080
標準ノート10534(快適)
標準デスクトップ9572(快適)
高品質ノート8822(快適)
高品質デスクトップ8482(快適)
最高品質8401(快適)


また、AI PCとしてNPU(Intel AI Boost)を搭載しているので、NPUの実行性能についてもCPU、GPUと比較測定してみました。

1つは音楽編集ソフト「Audacity」向けに提供されているプラグイン「OpenVINO Whisper Transcription plugin」を用いた文字起こし。初回時はAIモデルの読み込みが行われるため、2度目の速度を測定しました。対象にした音声ファイルは20分43秒です。


もう1つは同じくAudacity向けプラグイン「OpenVINO Music Generation with Stable Audio」を用いた音楽生成です。実行オプションはこんな感じ。「EnCodec Device」ではCPUかGPUしか選べないためCPUで固定し、「MusicGen Devode Device 0」と「MusicGen Devode Device 1」を変更して実行しました。こちらも初回はAIモデルの読み込みが行われるため、2回目以降の測定を行いました。


2つの実行結果は以下の通り。どちらもGPUの方が高速でした。なお、このGPUはCPU内蔵のIntel Arc Graphicsです。

 文字起こし音楽生成
CPU2分58秒1分38秒/1分24秒/1分31秒
GPU2分2秒46秒/46秒/46秒
NPU2分3秒3分13秒/3分12秒/3分12秒


NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptopを選んだところエラーが出ていずれも実行に失敗しました。


さらに、バッテリー駆動時間や熱についても計測を行っていきます。

・つづき
クリエイター向けAI PC「Acer Swift X 14」のバッテリー駆動時間や熱発生具合を実測してみた - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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