ネットサービス

無料でGoogleのダークウェブ監視機能を2024年7月下旬から全ユーザーが利用可能に、自分の個人情報が闇市場にあるかどうか安全に確認


Googleは有料プランであるGoogle Oneのユーザーに、自身の個人情報がダークウェブに流出しているかどうかを確認できる「ダークウェブレポート」を提供しています。このダークウェブレポートをGoogleアカウントを持つすべてのユーザーに提供することが発表されました。

Google One VPN とダークウェブ レポートはどうなるのでしょうか? - パソコン - Google One ヘルプ
https://support.google.com/googleone/answer/14806901

近年増加しているランサムウェアの被害により、企業が持つ個人情報がサイバー犯罪者によって盗まれ、ダークウェブに公開されるケースが増えています。


2024年6月にKADOKAWAがランサムウェア攻撃を受けた際には、ドワンゴの契約社員・派遣社員・アルバイト・一部退職者を含む全従業員の個人情報や、関係会社の一部従業員の個人情報、ドワンゴが提供する「楽曲収益化サービス」を利用していたクリエイターの一部の個人情報などがダークウェブ上に流出していたことが判明しています。

KADOKAWAへのランサムウェア攻撃でドワンゴの全従業員情報や「楽曲収益化サービス」利用の一部クリエイターの個人情報が流出したことが判明 - GIGAZINE


この時、興味本位でダークウェブで公開されているデータにアクセスする人が多数出現。しかし、公開されたデータの拡散は個人情報を侵害し、被害をさらに拡大することにつながる上に、公開されているデータそのものの安全性が全く保証されていないため、セキュリティの観点からアクセスするべきではないといえます。


Googleのダークウェブレポートは、ダークウェブ上で見つかったデータ侵害において、名前、住所、電話番号、メールアドレスなど、自分の個人情報が使用されていないかをモニタリングできる機能です。自分の個人情報がダークウェブに公開されているかどうかを個人で直接確認するのは技術的にもセキュリティ的にも困難ですが、ダークウェブレポートであればGoogle経由で確認できるので、より容易で安全だというわけです。

Google関連のニュースサイトである9to5Googleによれば、スマートフォン向けのGoogle Oneアプリに「ダークウェブレポートは、7月下旬にGoogle Oneで利用できなくなります。ダークウェブレポートを引き続き使用するには、ヘルプ記事で詳細をご確認ください」というメッセージが表示されたとのこと。


また、検索結果から自分の連絡先情報を含む結果を探して削除できる機能「あなたに関する検索結果」も、Google Oneユーザー以外に開放するとしています。ダークウェブレポートと「あなたに関する検索結果」は2024年7月下旬に、Googleアカウントを持つすべてのユーザーが利用可能になる予定です。

なお、Google Oneユーザーに提供されていたGoogle One VPNは2024年6月20日をもって利用できなくなります。

Googleのオンラインストレージサービス「Google One」のVPN機能が2024年中に終了することが判明 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
無料でデータ侵害の被害者になったかチェック&通知でお知らせまでしてくれるサービス「Firefox Monitor」 - GIGAZINE

個人情報販売サイトから自分のデータを削除させる「Mozilla Monitor Plus」をMozillaが発表 - GIGAZINE

Avastが無料でランサムウェア「DoNex」とその亜種の復号ツールを配布 - GIGAZINE

KADOKAWAはランサムウェア攻撃で1.5TBのデータを暗号化されたことがサイバー犯罪集団「Black Suit」により明らかに - GIGAZINE

スペインの銀行大手・サンタンデール銀行がハッキング被害を受け3000万人分の個人情報が流出 - GIGAZINE

ランサムウェア集団がオークションハウス・クリスティーズの顧客情報50万人分を公開すると脅迫 - GIGAZINE

「初心者でも扱える安価なランサムウェア」がダークウェブで大量に出回っている - GIGAZINE

in ネットサービス,   セキュリティ, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.