グランド・セフト・オートシリーズの販売元Take-Two Interactiveが全従業員の5%を解雇&複数プロジェクトをキャンセル
グランド・セフト・オート(GTA)シリーズやレッド・デッド・リデンプションシリーズなどを販売するTake-Two Interactiveが、全従業員の5%に相当する579人を解雇したと発表しました。また、Take-Two Interactiveは開発中の複数のプロジェクトもキャンセルしたことを明かしています。
Take-Two Interactive Software, Inc. - SEC Filing
https://taketwointeractivesoftwareinc.gcs-web.com/node/30301/html
Take-Two Announces Layoffs While Canceling Multiple In-Development Projects - IGN
https://www.ign.com/articles/take-two-announces-layoffs-while-canceling-multiple-in-development-projects
グランド・セフト・オートシリーズのパブリッシャーとして知られているTake-Two Interactiveが、全従業員の5%に相当する579人を解雇し、複数のプロジェクトをキャンセルすることがアメリカ証券取引委員会(SEC)への提出書類により明らかになりました。Take-Two Interactiveのストラウス・ゼルニックCEOは、2024年3月に発表された第3四半期決算の中で「同社のコスト削減プログラムにおいて人員削減の計画はない」と語っていたのですが、実際は人員削減が行われるようです。
Take-Two Interactiveの提出書類では、「開発中のいくつかのプロジェクトを廃止し、組織構造を合理化する」と説明されており、これにより1億6000万~2億ドル(約250億~310億円)の支出を節約することができるようになるとのこと。このうち1億2000万~1億4000万ドル(約190億~220億円)がゲーム開発プロジェクトのキャンセルにより節約できる支出だそうです。なお、Take-Two Interactiveのコスト削減プログラムは2024年12月31日までに完了する予定とのこと。
Take-Two Interactiveのコスト削減プログラムは少なくとも2024年2月から進められてきたそうで、同社のゼルニックCEOは「まだ具体的にはなっていないものの、我々の最大の経費項目がマーケティングであることを伝えたいです。我々はそれを最適化できると考えています」と語っていました。
Take-Two Interactiveは2025年にグランド・セフト・オートVIをリリース予定で、同社が2024年3月に買収したばかりのEmbracer GroupはBorderlandsシリーズの新作を開発中であることを発表していました。
Take-Two Interactiveは2022年にソーシャルゲーム企業のZyngaを120億ドル(約1兆9000億円)で買収しましたが、この買収をBloombergは「Take-Two Interactiveはモバイルゲーム市場で低迷する中、Zyngaに賭けました。しかし、同社のモバイルゲーム市場への進出は費用がかかり、しかも遅いまま」と批判しています。
なお、2024年に入ってからもゲーム業界では人員削減が続いておりElectronic Arts、SIE、Xbox、Riot Gamesといった大手パブリッシャーが人員削減を行っています。
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