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MetaのVR・AR研究部門「Reality Labs」はいかにしてMeta Quest 3に到達したのかがよくわかる設立10周年記念ムービーが公開


MetaのVR・AR研究部門である「Reality Labs」が設立から10周年を迎えました。これを記念して、これまでのReality Labsの歩みをまとめたムービーが公開されました。

Celebrating 10 Years of Reality Labs | Meta
https://about.fb.com/news/2024/04/celebrating-10-years-of-reality-labs/

Celebrating 10 Years of Reality Labs - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Nlu4iCa3KWc

Reality Labsの前身であるOculus VRはもともとパルマー・ラッキー氏らによって設立されたVR企業で、VRヘッドセットのOculus Riftを開発しました。以下は開発機のOculus Rift DK1。


その後継機であるOculus Rift DK2


そしてさらに改良を重ねた「Crescent Bay


2014年3月にOculusはFacebook(現Meta)に買収されました。当初は「Oculus」という社名で、Facebook傘下でありながら独立した経営体制を敷いていました。以下は当時Oculusのチーフサイエンティストだったマイケル・エイブラッシュ氏です。また、同年12月にはSamsungと共同開発したSamsung Gear VR Innovator Editionを発表しています。


2015年、OculusはイギリスのVR企業・Surreal Visionを買収し、一般市場にVRヘッドセットを投入する可能性を示しました。


2016年にはOculus Rift初のコンシューマー版であるOculus Rift CV1が発売されました。Oculus Rift CV1はPC接続型のVRヘッドセットで、片目解像度1080×1200ピクセルのOLEDディスプレイを搭載していました。また、VR専用コントローラーであるOculus Touchも同年に発表されています。


2017年、マーク・ザッカーバーグCEOは「Creating opportunities for everyone(すべての人に機会を作る)」というフレーズを打ち出しました。


そして登場したのが、Oculus Goです。Oculus GoはOculus史上初のスタンドアローン型VRデバイスで、PCに接続しなくとも単体で使うことができるのがポイントでした。ただし、Oculus Goの自由度は高低・上下・水平の角度を感知できる3DoFで、前後左右の移動には対応していませんでした。


Oculusは没入体験をさらに高めるために、装着中の周囲をVR空間内に投影する研究を行います。


2018年には6DoF自由度でデバイスとTouchコントローラーの座標を認識できるスタンドアロン型VRデバイスを開発するプロジェクト「Project Santa Cruz」が推進されました。


そして、同年9月にOculus Questが発表されました。


2019年には手の動きをトラッキングする技術の開発も進められます。


2020年、Facebookはサングラスメーカーのレイバンとサングラス型のスマートグラスを共同開発することを発表。この開発プロジェクトは「Project Aria」と呼ばれました。


2020年にはスタンドアローン型VRデバイスであるOculus Quest 2が発表されます。


さらにレイバンと共同開発していたスマートグラス「Ray-Ban Stories」も登場。


2021年末にFacebookが「Meta」と改名し、OculusはMetaのVR部門であるReality Labsになります。2022年にOculusという名前は社名ではなくなり、VRデバイスとプラットフォームのブランド名としてしばらく残りました。Oculus Quest 2に続くVRヘッドセットの登場が告知されます。このヘッドセットはのちに「Meta Quest Pro」として発表されました。


Meta Quest Proはインサイドアウトカメラで撮影されるパススルー映像がフルカラーになったのが大きな特徴。MetaはVRからMR(複合現実)を強く打ち出すようになります。


また、同年にMetaは過去に買収したスタートアップ・CTRL-Labsの技術を用い、手の動きだけでコンピューターを制御可能にする腕時計型デバイスを開発していることを明らかにしています。


2023年には、レイバンと共同開発するスマートグラスの後継モデルとして、「Ray-Ban Meta」を発表。


さらにVR・ARに特化したチップセットであるQualcomm Snapdragon XR2 Gen 2を搭載したデバイスを発売すると発表されました。


Meta Quest 3です。


Meta Quest 3はVRではなくMRに対応したデバイスとなっており、現実空間と仮想空間の融合を体験できます。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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