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「今まで取り組んだ中で最も無意味だったプロジェクトは何?」という質問に世界中のエンジニアが我こそは最低の経験をしたとクソエピソードを披露しあい大盛り上がり


オンライン掲示板サイトのHacker Newsに投稿された「今まで取り組んだ中で最も無意味だったプロジェクトは何?」という質問に対して、世界中のエンジニアたちが過去に経験してきたあまりにも無駄なプロジェクトを披露しあっています。

Ask HN: What is the most useless project you have worked on? | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=39942397


この質問を投げかけたpanqueca氏は「自分が働く職場では、他のチームが同じツールを使えるようにオートメーションツールに変更を実装したところ、『このツールは非推奨になったので使わないように』との通知が送られました。それならばなぜ変更を実装するような無駄な作業を行ったのでしょう」と語っています。

エンジニアのLaserDiscMan氏は「以前私は、社内でERPシステムを開発していました。その際に自身やCTOは『予算を大幅にオーバーして、最終的にプロジェクトは失敗に終わる』と予期していたにもかかわらず、役員たちによって該当のプロジェクトは進められました。プロジェクトに関わるベンダーは作業規模を理解していなかっただけでなく、重要な機能を省くなどさまざまな欠点を抱えていました。私は最終的にその会社を去りましたが、CTOとの連絡は常に取っていました。そのCTOによると、プロジェクトは当初2年で完了予定だったにもかかわらず、5年たっても完成せず、最終的に数百万ドル(数億円)をかけて失敗に終わりました」と述べています。

一方でisakkeyten氏は「私がかつて勤務していたある大企業では、何十万ドル(数千万円)ものライセンス費用がかかる企業向けERPソリューションから、会社独自のERPソリューションに切り替えることで、コスト削減をもくろみました。しかし、当時使用していた企業向けERPソリューションは、会社の情報の90%を持っていたことから、移行に向けた進捗(しんちょく)は遅々として進みませんでした。私は2年間このプロジェクトに取り組みましたが、その後退職しました。さらに2年間独自のERPソリューションの開発を続けたそうですが、最終的に全員が退職しています」と報告しました。


enraged_camel氏は「私は10年以上コンサルティングの仕事をしていました。経験から言うと、あるシステムから別のシステムに移行するとき、特に元のシステムが自社製の場合、基本的に企業は新しいシステムが元のシステムとまったく同じように動作するよう期待します。この柔軟性の欠如が、移行作業に要するコストや期間の半分以上の原因となる傾向があります」と指摘しました。

CommieBobDole氏は「私はアメリカの大手小売店で6カ月間の契約プロジェクトに取り組みました。ここでは、店舗内の既存のトラフィックに一致するルーターのアクセス制御リストを構築することを求められました」と振り返っています。

CommieBobDole氏によると、同氏が働いていた当時の大手小売店はオープンしたばかりで、店舗ごとに一貫したIT設備がなかったとのこと。CommieBobDole氏は当初、アクセス制御リストの作成を手作業で行っていましたが、その後データベースを構築し、SQLを書いてほぼ自動化することに成功しています。しかし、CommieBobDole氏が仕事を進めていくと、ある日を境に小売店のネットワークエンジニアに対し、毎週一定量のログしか送信できなくなりました。

小売店のネットワークエンジニアの元を訪ねたCommieBobDole氏に対し、そのエンジニアは「おそらくある時点でこのプロジェクトはキャンセルされたようです」という、CommieBobDole氏が知らない衝撃の事実を語りました。その後、CommieBobDole氏はそのエンジニアに自身が作成したSQLスクリプトとデータベース情報を渡したそうです。


また、brightball氏は「当時働いていた企業の副社長から、社員が愛用する古い社内ツールから移行を進めるため、意図的に改悪を加えるように指示された」との経験を語っています。brightball氏によると、意図的にパフォーマンスを低下させるために、社内ツールに対し、ランダムなタイミングでスリープさせる機能を導入したり、ランダムに偽のエラーメッセージなどを表示したりしたとのこと。当時の副社長はbrightball氏に対し、このツールでの苦情を社員から受けることについて喜びを感じていたと述べたそうです。

shireboy氏が取り組んだプロジェクトは「EnGUAGEmentメーター」と呼ばれる、社員に「私は生産性が高い」「1日に打ち勝つ準備ができている」など、モチベーションを高めるための定型文からメッセージを選ばせるためのスクリーンを開発するというものでした。shireboy氏によると、EnGUAGEmentメーターに回答した社員の量によって車のスピードメーター風のゲージが上昇していき、社内全体のモチベーションを視覚化できるようになっていたそうです。基本的にこのメーターは毎日30~40%で推移していましたが、CEOの誕生日には70~80%まで上昇したとのこと。


この他にもHacker Newsには、多数のエンジニアによる報告が寄せられています。

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in ソフトウェア, Posted by log1r_ut

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