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Adobeがダークパターンでユーザーをだまし12カ月間契約をさせているとして海外で話題に


PhotoshopやIllustratorといったソフトウェアを開発・販売しているAdobeについて、「Adobeがダークパターンを利用してユーザーをだまし、知らないうちに年間契約をさせる方法」についてまとめたTwitterスレッドが話題となっています。


ダークパターンという言葉を作ったハリー・ブリヌル氏が運営するdarkpatterns.orgが、TwitterでAdobeがユーザーに契約について誤認させる方法をまとめたので、実際に試してみました。Adobe Creative Cloudの日本語版ホームページにアクセスすると、「無料で始める」と「購入する」ボタンが並んで表示されるので、ほとんどのユーザーが選択するであろう「無料で始める」をクリック。


すると、以下のようなポップアップ画面が表示され、下部に「7日間無料体験後 6,248 円/月(税込)」と書いてあるのが確認できます。「なるほど。最初の7日間までは無料で、その後は月額6248円で利用できるシステムになっているのだ」と理解して、横に表示されている「始める」をクリック。


「7日間の無料体験版をお楽しみください」と記されたページに遷移し、メールアドレスの入力を求められます。右側には「ご利用内容」として、「年間プラン(月々払い)-6,248円/月」「本日のご請求金額 0円」「2月14日(契約日から1週間後の日付)以降のご請求金額 6,248円/月」といった文言が並んでいます。メールアドレスを入力して「続行」をクリックすると……


クレジットカード情報の入力画面が開きました。この画面でも、特にこれまでと違う情報や、契約に関する詳細が表示されているわけではありません。ただ、「7日間の無償体験版を開始することで、サブスクリプションを開始し、サブスクリプションとキャンセルの条件および利用条件に同意したものとみなされます。」と小さく表示されているだけです。


このページで表示されている「サブスクリプションとキャンセルの条件」という文言はリンク付きとなっています。リンクをクリックすると……


「サブスクリプション条件および解約条件」というポップアップが開き、長々と条件について記されていました。darkpatterns.orgは、多くのユーザーはここにたどり着かずに契約してしまうだろうと指摘しています。


また、ポップアップを下にスクロールすることで、ようやく「解約条件」の項目が表示されました。ここでは、「初回注文後14日以内の解約については、全額を払い戻しいたします。14日経過後に解約する場合、残存期間の料金の50%が一括払いで請求され、サービスはその月の請求期間の終わりまで継続されます」と記されていました。


Adobeで無料トライアルを開始する場合、デフォルトでは「月間契約」ではなく「年間契約」が選択されています。そのため、解約時の「残存期間」とは「解約する月の月末まで」ではなく、「解約する年の年末まで」になっているとのこと。

つまり、無料トライアルを開始してから15日後に解約しようとした場合でも、残る月額料金の50%ではなく、残る年間総支払額の50%が請求されてしまうというわけ。具体的な請求額は6248円×12カ月=約7万5000円の50%で、4万円弱となってしまいます。一方、「サービスはその月の請求期間の終わりまで継続されます」と記されているため、サービスが利用できるのは月末までです。darkpatterns.orgは、「ブラウジングしたところサブスクリプションの解約に関するヘルプページを発見できました」と述べていますが、契約するページから直接ヘルプページにたどり着くことはできません。

darkpatterns.orgは、「要約しましょう:『1.年間の総支払額が隠されていた』『2.キャンセル料50%という点が隠されていた』『3.クリックラップ契約(承認ボタンをクリックしたことにより承認したとみなす契約)のテキストは、販売テキストはるかに小さいものだった』『4.キャンセル条件を見つけるのが困難だった』これは許可されるべきでしょうか?」と述べ、Adobeの契約手法には問題があると指摘しました。


なお、無料トライアルを開始する際に年間契約を回避するには、「年間プラン(月々払い)」と記されている項目をクリックし、「月々プラン」に変更すればOKです。月々プランの月額料金は9878円となっていました。


ソーシャルニュースサイトのHacker Newsではこの話題について活発な議論が交わされており、「14日が過ぎてしまった場合はプランを解約するのではなく別のプランに移行し、プラン変更後から14日以内に新しいプランを解約することで、法外な解約料金の支払いを逃れることができる」といった裏技を披露するユーザーや、「Adobeのサポート担当者と『いざとなれば消費者団体へ訴える』と脅しながら議論すると、余計な解約料金を支払わずに解約できた」と証言するユーザーもいました。

Adobe tricks users into a 12 month contract | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=30222165

過去にも、「Adobeのサブスクリプションを途中解約したところ法外な解約料金を請求されたため、直接Adobeのサポートに連絡して解約料金の免除を勝ち取った」という経験談が報じられています。

サブスク途中解約でAdobeから2万円以上請求されたユーザーが支払いを回避した方法とは? - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by log1h_ik

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