Xが「Trust(信頼)と名の付く組織は信用ならない」としてTrust&Safety部門を「Safety」に改名、Twitterモデレーション部門の元責任者をBlueskyが雇ったことへの当てつけか
ソーシャルネットワーキングサービスのX(旧Twitter)を所有するイーロン・マスク氏が「名前にTrustを冠する組織は信頼に値しない」との意見を表明し、直後に自社のTrust&Safety部門を「Safety部門」に改名しました。
Exactly.
— Elon Musk (@elonmusk) March 11, 2024
Any organization that puts “Trust” in their name cannot trusted, as that is obviously a euphemism for censorship.
We are changing the name of our Trust & Safety group, to simply @Safety. Trust is something that must be earned.
The goal of our Safety team is simply to… https://t.co/vEbcmJApTe
2024年3月12日、とあるユーザーが投稿した「Trust&Safetyというのは政治検閲の遠回しな表現である」との意見にイーロン・マスクが「その通り」と返し、「名前にTrustを冠する組織は明らかに検閲の遠回しな表現であり、信用できません。私たちはTrust&Safety部門の名前を変更し、単にSafetyとします。信頼は勝ち得なければならないものです」との意見を表明しました。
この表明から8分後、XのTrust&Safety部門がSafety部門へと名前を変えて「Xでの安全性」と題した文章を投稿。「信頼は勝ち得なければならないものです。そして、まったく新しい会社として、まったく新しい優先事項とともに、私たちは意図的にTrust&Safety部門の名前をSafetyに変更します。私たちのチームが必要不可欠であることに変わりはありませんし、私たちの使命も変わりません。信頼の重要性を理解している私たちは、ユーザーを保護し、検閲に抵抗し、透明性を促進し、私たちのコミュニティにより良いサービスを提供するために、安全対策、ポリシー、ツールを常に改善することに専心します」と述べました。
なお、マスク氏が返信した投稿では、ソーシャルネットワーキングサービス「Bluesky」のTrust&Safety部門に、Twitterの元Trust&Safety部門共同責任者だったアーロン・ロデリックス氏が加わったというニュースに言及していました。このことから、改名はBlueskyへの当てつけだったのではないかといわれています。
また、改名の前日にはもう一人のTwitter元Trust&Safety部門責任者、ヨエル・ロス氏がマッチングアプリ「Tinder」の親会社に入社したことも明らかになっていました。
Twitter’s former head of Trust & Safety, Yoel Roth, joins Tinder owner Match Group | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/03/11/twitters-former-head-trust-safety-joins-match-group-protect-millions-users-dating-apps/
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in ネットサービス, Posted by log1p_kr
You can read the machine translated English article X renamed the Trust & Safety departm….