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AIで「銃で殺害された被害者の声」を再現して議員に音声メッセージを送信する銃規制促進プロジェクト「The Shotline」


銃規制を促進する団体「Change the Ref」と「March For Our Lives」によって、AI用いた銃規制促進プロジェクト「The Shotline」が立ち上げられました。The ShotlineではAIで生成された「銃で殺害された被害者の声で銃規制関連の法整備を求める音声メッセージ」を連邦議員に送信できます。

The Shotline
https://www.theshotline.org/

Victims of gun violence and mass shootings lobby Congress from beyond the grave : NPR
https://www.npr.org/2024/02/14/1231264701/gun-violence-parkland-anniversary-ai-generated-voices-congress

Voices of the dead: shooting victims plead for gun reform with AI-voice messages | US gun control | The Guardian
https://www.theguardian.com/us-news/2024/feb/14/ai-shooting-victims-calls-gun-reform

The Shotlineの公式ページには銃撃事件の被害者の顔写真とプロフィールが掲載されており、再生ボタンをクリックすることでAIで生成されたメッセージを聞くことができます。例えば、以下の人物は2018年2月14日にフロリダ州で発生した銃乱射事件の被害者であるホアキン・オリバー氏で、再生ボタンをクリックすると「(銃乱射事件から)6年も経過したのにあなたは何もしていません」「私が今日ここに戻ってこれたのは、両親があなたに電話するためにAIを使って私の声を再現してくれたからです。他の被害者もあなたに行動を求める電話を何度もかけるでしょう。何回電話すれば気にかけてくれるのですか?最終的に耳をかたむけるまでに、どれだけ死者の声を聞くでしょうか」という内容の音声メッセージが再生されます。


被害者のプロフィール欄の下には議員にメッセージを送信できるボタンが用意されているので、クリックしてみます。


すると、郵便番号の入力画面が表示されます。試しにホワイトハウスの郵便番号「20500」を入力して「FIND MY REP」をクリックしてみました。


すると、ワシントンD.C.の代議員であるエレノア・ホルムズ・ノートン氏の事務所の電話番号が表示されました。このまま「SEND JOARUIN'S CALL」をクリックすれば、事務所に音声メッセージを送信できるというわけです。


なお、AIを用いて生成した音声メッセージは選挙運動の妨害や詐欺への悪用が懸念されており、連邦取引委員会法(FCC)は2024年2月8日に「ロボコールのためのAI音声利用は違法」と宣言しています。

FCCが「ロボコールのためのAI音声利用は違法」と宣言 - GIGAZINE

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article ``The Shotline'', a gun control ….