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45億年にもなる地球の歴史をひとまとめにして振り返る科学ビデオ


地球は約45億年前に誕生しましたが、45億年と言われてもいまいちピンときません。科学系の動画を多く作成するKurzgesagtが、そんな地球の45億年を1時間で振り返る動画を作成し公開しています。

4.5 Billion Years in 1 Hour - YouTube


45億年前、地球は生まれたばかりで溶岩だらけでした。地球はその後、テイアと呼ばれる火星サイズの天体と衝突し、現在の月を形成したとされています。


地球誕生から9000万年が経過した頃には水が存在したとされています。この時期に形成されたと思われる「ジルコン」と呼ばれる鉱物の酸素同位体比を測定すると、当時地表付近に水があった可能性が浮上するそうです。


ともかく、地球は誕生以来数多くの小惑星の衝突を受け続けました。誕生から数億年後、まだまだ地表は高温でしたが、ここで原初の細胞が地球に広がり始めたとされています。


その後地球は冷え続け、数百万年かけて雨が降り始め、まだ若い地球を水で覆い尽くします。そうした始まったのが太古代と呼ばれる時代。およそ40億年前から25億年前までの間を指す期間です。


この頃、地球のほとんどはまだ水中にあり、最初の超大陸が深部で形成されている段階でした。この時期に構築されたとおぼしき堆積岩「ストロマトライト」が現代でも見つかっていて、地球上に生命が誕生したまさにその瞬間を推測する手がかりとして研究が行われています。


時が進んでおよそ32億年前、地殻プレートが互いに衝突し、引っ張られ、いくつかは地球の深部に押し込まれて溶解します。これが今日の大陸の基盤です。海は40°C以上でお湯のように熱く、微生物はあらゆる場所に拡散を始めた時代。まだ温室効果ガスを消費する植物はなく、どこも非常に高温でした。この大気には酸素もまだありません。


28億年前、地球はまだ非常に過酷な環境でしたが、地球内部からさらに多くの化学物質が浮かび上がり、生命がそれらを使って進化を遂げていきました。この時期にはバクテリアなどの原核生物が定着し始めて生命はますます多様化しています。しかし、これほどの時間が経過した後でも、まだ単細胞生物しか存在していませんでした。


25億年前、地球を大きく変える出来事が起こります。この頃、光合成を行うシアノバクテリアによって噴出された酸素で大気が飽和し、生命がさらに多様化。空気中の酸素がメタンと反応して二酸化炭素と水を形成し、急速に惑星を冷やしていきました。ここから数億年にわたり氷期が訪れます。


およそ23億年前、火山活動が活発化して地球を加熱し、氷がゆっくりと解けていきました。20億年前には巨大な小惑星が地球に衝突し、現代にも残る巨大なクレーターを生成。地殻変動により大きな山脈も誕生しました。


16億年前、細胞核を持つ真核生物が誕生し始めました。生命の歴史における最も重要な瞬間の一つです。


14億年前にはようやく地球の内核が形成されていき、10億年前には地球は海であふれかえります。


その後数億年かけて大型の真核生物が次々と誕生しましたが、7億2000万年前に再び地球が凍結。この間に生命がどのようにして生き残ったのかはわかっていません。


6億3500万年前、超大陸ゴンドワナが形成されます。何が起こったのか、その頃に一瞬で多細胞生物が世界各地に広がり、およそ5億3900万年前に生命の大爆発・カンブリア爆発が始まります。


現代の主要な動物の祖先がこの時期に現れ、植物は陸地へ進出。植物が地球全体に広がったことで地面に土壌が生まれ、地球を覆っていた二酸化炭素が酸素に変換されていきます。木や森、水中の生物が生まれ、最初の脊椎動物が陸地に上がります。


3億5900万年前の石炭紀には、森林と湿地帯の量がピークに達し、生命は非常に速く進化。2億9900万年前のペルム紀にはゴンドワナ大陸などが次々に衝突して超大陸パンゲアが生まれ、その数千万年後、歴史上最大の大量絶滅が発生し、ほとんどの種が死に絶えてしまいます。


続く約2億5200万年前、三畳紀が始まります。いわゆる恐竜が闊歩(かっぽ)していた時代で、生命はますます繁栄していきました。


その後、恐竜は絶滅。約6600万年前の古第三紀において哺乳動物が台頭し始め、現代の人類の誕生に至るのでした。

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in サイエンス,   動画, Posted by log1p_kr

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