Amazonが在庫・販売・配送のすべてを管理するサプライチェーン「Supply Chain by Amazon」を発表
Amazonが「在庫出荷」から「顧客への商品配達」まで、サプライチェーン全体を管理する「Supply Chain by Amazon」を発表しました。通関手続きや流通などもすべてAmazonが処理してくれて、国際発送にも対応しています。
Supply Chain by Amazon
https://sell.amazon.com/programs/supply-chain
Introducing Supply Chain by Amazon, an automated solution to help sellers quickly and reliably ship products around the world
https://www.aboutamazon.com/news/small-business/supply-chain-by-amazon
「Supply Chain by Amazon」の概要はこんな感じ。
世界的サプライヤーの場合は「Amazon Global Logistics(AGL)」、国内サプライヤーの場合は準備中の「Amazon Partnered Carrier Program」により、製造拠点の出荷物をAmazonが受け取って、必要な流通を担当します。
在庫は「Amazon Warehousing and Distribution(AWD)」により、Amazonの倉庫に保管されます。AWDは在庫補充を自動的に行います。今後登場予定の「Multi-Channel Distribution(MCD)」を用いると、すべての販売チャネルとフルフィルメントチャネルにおいて、単一の在庫プールで在庫を維持できます。
Amazonの倉庫に運ばれた在庫は「フルフィルメント by Amazon(FBA)」により、注文に応じて梱包・発送が行われます。MCDが稼働すると、Amazonの倉庫からの発送だけではなく、販売者の倉庫からの発送もAmazonが行ってくれるとのこと。
こうして顧客のもとに商品が届くまで、ほとんどの作業をAmazonが行ってくれるようになります。
Amazonによると、今後数カ月でさらに新機能を追加する予定で、さらに以後何年にもわたってサプライチェーンを強化していくつもりだとのことです。
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