撮影のためだけに作られたカナダのとある町はどのような風景なのか

カナダのオンタリオ州ピカリングには、カナダ最大の撮影用スタジオが存在します。撮影監督のマット・アイティア氏は、このスタジオを見学した様子を動画に撮影して公開しています。
This Giant Fake Town Was Built Exclusively for Filming TV and Movies | PetaPixel
https://petapixel.com/2023/08/23/this-giant-fake-town-was-built-exclusively-for-filming-tv-and-movies/
映像撮影用のスタジオは一般的に「バックロット」とも呼ばれており、ピカリングのバックロットは主に映画やCMなどの撮影地として使用されています。ピカリングのバックロットの広さはおよそ90エーカー(約36万4000平方メートル)で、これは東京ドーム約8個分の面積に相当します。
一例では、日産や起亜のCM、映画「X-MEN」やドラマシリーズの「ハンニバル」「ザ・ボーイズ」などが、ピカリングのバックロットで撮影されたそうです。
敷地内には23エーカー(約9万3000平方メートル)の「どこにでもある小さな町」があり、これらはすべて撮影者のニーズを満たすために模様替えが可能となっています。アイティア氏が撮影したのが、この「町」になります。
町には現代風の道路標識も点在。

ガソリンスタンドもありますが、当然ながらガソリンは供給されていません。

レンガのように見える壁は偽物。

ATMも作り物です。

どこにでもありそうなバー。

中は空っぽです。

クリーニング屋。

無造作に木の壁に覆われているだけ。

これは中身のあるダイナー。

ちょっとした台や椅子が置かれた散髪屋もあります。

町の向こうには人里離れた野原や森が広がっており、1800年代初頭の景観を残す村落や、丸太小屋、礼拝堂、小さな農場など、昔ながらの風景を撮影することもできるそうです。
アイティア氏はこうしたバックロットについて「撮影のために実際の町を封鎖するよりも、こうした場所を借りる方が安く済むのが普通です。いろんな風景を撮影できるので、移動にかかる時間を短縮することができますし、撮影機材や物資を運ぶ問題も解決します」と利点を説明しました。
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in 動画, Posted by log1p_kr
You can read the machine translated English article What kind of landscape is a certain town….