ネパール料理の代表的存在でカレーとは微妙に異なる「ダルバート」が食べられる「ダルバート食堂 ムスタンタカリチューロ」に行ってきた
日本にある「インド料理店」「インドカレー店」では、ネパールの人が働いているケースが多々あり、メニューの片隅にネパール料理が混ざっていることがあります。しかし、ネパールの家庭料理として代表的な「ダルバート」が食べられるお店は、カレー店の数に比べてそう多くありません。
大阪には、その名も「ダルバート食堂」という、ダルバートがメインのお店があるので、食べに行ってきました。
ダルバート食堂 ムスタンタカリチューロ(@dalbhat_shokudo) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/dalbhat_shokudo/
場所はココ、中央区谷町6丁目13-6。
最寄り駅は大阪メトロの谷町六丁目駅。4番出口から地上に出て南(写真左手)側へ。
すぐにこのような下り坂になった路地があるので、下っていきます。
右手にあるのは桃園公園。その角まで来たら右折。
ちょうど公園の正面に「ダルバート食堂 ムスタンタカリチューロ」はあります。
「スパイス堂」「ダルバート食堂」の看板がかかっていました。
メニュー表面にはダルバートとは何かという説明が書かれていました。
ダルバートメニューはこんな感じ。カレー1種+ダルバート、カレー2種+ダルバート、カレー3種+ダルバートと大きく3種類のダルバートがあります。カレーはチキンカレー、山羊カレー、週替わりカレーの3つです。なお、価格の部分は「JPY/Rs」と、日本円とネパールルピーの併記になっています。日本円とネパールルピーのレートはだいたい1円=1ルピーなので、どちらでもOKというわけです。
メニュー裏面はダルバートの味わい方となっています。
今回はカレー3種盛の「スペシャルダルバート」を注文しました。
カレーは左からチキン、週替わりのサバ、山羊。
これがダル。豆のスープです。
サーグ(青菜のスパイス炒め)とタルカリ(おかず)。
アチャールいろいろ。
バスマティライスにダルやカレーをかけて食べていきます。ダルは辛さはほとんどなく、ざらざらとした豆の崩れた粒状感とあっさりしつつも豊かな豆の風味をそのままに味わえる品。さらさらと食べられる汁かけ飯で、毎日のように食べられる飽きの来ない味です。
チキンカレーはごろっと大きな鶏肉入り。ぷりっとした食感が特徴的。油にたっぷりのうまみが溶け出しています。
山羊はぐっと味わいが濃いめ。肉も硬さが増し、野趣あふれるカレーといった感じがあります。
週替わりのサバカレー。皮に近いところはとろっととろける食感で、身にもしっかりカレーがしみている、塩味カレーです。
すべて混ぜ合わせて食べてもOK。口の中でひとかみごとに異なる味わいがぶわっと広がります。総じて、スパイスの使用量は控えめなのかとがった部分はなく、具材を味わえるようになっている印象です。なお、ネパールではダルバートはスプーンを使わずに手食するのは一般的ということで、手食した人はライスとダルのおかわりが1杯ずつできるとのことです。
タトチヤ(ホットチャイ)はこんな感じ。最初から甘みが効いていて、追加の砂糖はないタイプです。
デザートのズーズーダウは「ヨーグルトの王様」を意味する名前。甘みのあるヨーグルトをめちゃくちゃ濃厚にした品です。ネパールではバクタプルの名物として知られています。
なお、夜の営業では「タカリ族の軽食」も注文できます。
これはネパールやチベットの餃子「モモ」。鶏肉か豚肉を使ったタネを厚みのある皮で包んであり、辛みと酸味のあるチャツネをつけて食べます。じゅわっとスープが出てきて、ビールと抜群に合います。
ブタン(マトンのホルモン)。コリコリと強い食感のあるホルモンを塩やスパイスで炒めたもので、1かけでお酒が進みます。
ネパールに詳しいひとだと「ムスタンタカリチューロ」という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、これはカトマンズ中心部・タメルにあるレストランの名前で、「地球の歩き方 ネパールとヒマラヤトレッキング」にも掲載のあるお店。「ダルバート食堂 ムスタンタカリチューロ」の店主は、このムスタンタカリチューロで働いていたとのことで、ネパールのレストランで食べる味に極めて近いものが日本でも食べられるというわけです。
「ダルバート食堂 ムスタンタカリチューロ」は火曜日が定休日で、昼は11時30分から15時、夜は17時30分から21時の営業です。
・関連記事
肉汁染み出るジューシーな豚肉がゴロゴロ入ったスパイスカレー「ポークビンダルー」の作り方 - GIGAZINE
モチッとした皮にパクチーたっぷりのタネが包まれたネパール風蒸し餃子「モモ」の作り方 - GIGAZINE
肉にもカレーにも何にでも合う自分で作れる万能調味料「赤いチャツネ」と「緑のチャツネ」の作り方 - GIGAZINE
・関連コンテンツ