大手エネルギー会社を標的としてQRコードを用いたフィッシング攻撃が行われている

セキュリティ企業のCofenseが、QRコードを用いたフィッシング攻撃が大手エネルギー企業を標的として展開されていると警告しています。調査では、1000通を超えるメールのうち約29%に悪意のあるQRコードが含まれていたとのことです。
Major Energy Company Targeted in Large QR Code Campaign
https://cofense.com/blog/major-energy-company-targeted-in-large-qr-code-campaign/

Cofenseの調べでは、メールはMicrosoftからのセキュリティ通知を装ったもので、PNGファイルやPDFファイルが添付されており、標的にQRコードのスキャンを求めるものだとのこと。
QRコードを用いたフィッシング攻撃の件数は2023年5月以降で2400%増、平均月間成長率は270%以上と、驚くべき勢いで増えています。
QRコードはスマートフォンなどモバイル端末での読み込みが前提となっているため、これまで大規模な攻撃作戦に用いられることはありませんでした。
このため、今回の攻撃作戦は「QRコードを攻撃に用いるのが有効なのかどうか」を脅威アクターが探るためのテストである可能性があると、Cofenseは指摘しています。
Cofenseによると、攻撃に用いられたのは以下のようなメールです。QRコードはCofenseによって認識できないよう加工されています。

QRコードをスキャンすると読み込まれるURLのうち、BingのリダイレクトURLの場合はパラメーターとしてBase64でエンコードされたフィッシングリンクと被害者のメールアドレスが含まれていたとのこと。攻撃のうち26%でBingが使用されていたそうです。
また、攻撃対象はエネルギー関係会社が圧倒的に多く、以下、製造業、保険会社、テクノロジー企業と続きます。

Cofenseは、受信したメールのQRコードをスキャンしないようにすることで、アカウントとビジネスの安全性が保たれると呼びかけています。
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in セキュリティ, Posted by logc_nt
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