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17歳の娘に中絶薬を与え死産の孫を焼いた女に有罪判決、MetaによるFacebookのチャット履歴の開示が決め手


アメリカ・ネブラスカ州ノーフォーク在住のジェシカ・バージェスが、当時17歳だった娘・セレステに非正規のルートで入手した妊娠中絶薬を与え、死産した胎児の遺体を燃やした事件で罪を認め、有罪が確定しました。この裁判に関する話題の中では、MetaがFacebookで交わされたバージェス親子のプライベートチャットを本人らの同意なく証拠として提出したことが議論となりました。

Nebraska Mom Pleads Guilty to Giving Abortion Pills to Her Teen Daughter
https://jezebel.com/nebraska-mom-pleads-guilty-to-giving-abortion-pills-to-1850621217

Meta-provided Facebook chats led a woman to plead guilty to abortion-related charges - The Verge
https://www.theverge.com/2023/7/11/23790923/facebook-meta-woman-daughter-guilty-abortion-nebraska-messenger-encryption-privacy

Mother Pleads Guilty To Giving Daughter Abortion Pills, Burning and Burying Dead Baby | The Daily Wire
https://www.dailywire.com/news/mother-pleads-guilty-to-giving-daughter-abortion-pills-burning-and-burying-dead-baby

今回判決が行われた裁判は、当時妊娠29週目にさしかかっていたセレステ・バージェスが、母親のジェシカと共謀し医師の処方なしで妊娠中絶薬を購入し、証拠隠滅のために男と3人で死産した胎児を燃やして遺棄した2022年4月の事件を扱ったもの。事件が発生したネブラスカ州では、自己管理による中絶は違法ではありませんが、妊娠20週以降の中絶は医師により危険と判断された場合を除いて認められていません。


事件の詳細は以下の記事で読むことができます。

違法な中絶を行った17歳少女のプライベートチャットをMetaが同意なしに警察へ提供、本人と母親が起訴される - GIGAZINE


この事件でMetaは、親子が中絶薬を購入したことを証明するFacebookでのやりとりを警察に提出し、これが裁判で重要な証拠となりました。警察は宣誓供述書に、親子のメッセージを要求する令状をMetaに送達したところ、同社がすぐに応じたと記しています。

警察がこの事件の宣誓供述書を提出した2022年6月には、ちょうど女性の人工妊娠中絶を認めるロー対ウェイド判決が覆されようとしており、提出からわずか9日後の6月24日には実際に最高裁判決が覆されました。これを受けて、多くの州が新しい法規制の制定を開始した一方、女性の権利擁護団体らはバージェス事件で明らかになったデジタルプライバシーのリスクについて警鐘を鳴らしました。

何者かの通報により起訴された母親のジェシカは、当初5つの罪状で起訴され最長で懲役8年の刑に直面していたとのこと。ジェシカは司法取引に応じ、「虚偽の報告」「妊娠20週以降の中絶」「人骨の改ざん」の3つの罪を認めました。この取引により、「他人の死の隠ぺい」「資格を持つ医師以外による中絶」の2つの罪は却下されました。


有罪を認めたことで、ジェシカには最長で2年の懲役刑が科されることになるほか、ジェシカより先の5月に「死体の隠ぺいまたは遺棄」の罪を認めていた娘のセレステも、同じく最長で2年の懲役刑に直面しています。母と娘に対する判決は、それぞれ9月22日と7月20日に言い渡される予定です。また、親子とともに死体を焼却した男は罪の追及に対して異議を申し立てず、執行猶予を言い渡されました。

裁判文書によると、セレステは母親とのメッセージの中で「自分の体から『何か』を取り除くのが待ちきれない気持ち」を語ったり、「やっとジーンズが履けるようになる」と言ったり、ジェシカに「証拠を燃やすのを忘れないで」と念を押したりしていたとのこと。また、ジェシカは娘に薬を入手したことを伝えて喜ぶように言ったり、妊娠の終わらせ方についての指示を与えたりしていました。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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