「ポートピア連続殺人事件」発売40周年のAI搭載版がRTAでわずか4分強でクリアされる
1983年にPC版が発売されて40周年となったアドベンチャーゲーム「ポートピア連続殺人事件」が、スクウェアエニックスのAI部により自然言語処理を取り入れた「SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」としてよみがえりました。Steamでは無料デモが配信されていて、さっそくRTA(リアルタイムアタック)の題材となり、わずか4分台でクリアされています。
SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE
https://www.jp.square-enix.com/ai-tech-preview/portopia/jp/
【RTA】AI版 ポートピア連続殺人事件 (4分07秒77) - ニコニコ動画
アドベンチャーゲームなのでコマンドを入力して指示を出すことになりますが、レギュレーションでコマンドのコピペや事前の辞書登録は禁止されています。ただし、辞書学習はOKとなっています。
レギュレーションを確認したらRTAスタート。
中央にテキストが、右側にキャラクターリストが表示されています。
左にいるのは主人公の相棒・間野康彦、愛称はヤス。主人公はヤスに指示を出して、事件の捜査を進めていきます。この指示の内容について自然言語理解が用いられているのが、今回のテックプレビュー版の特徴。もともと1983年発売のPC版はオーソドックスなコマンド入力式アドベンチャーでしたが、1985年発売のファミコン版はコマンド選択式に変更され、今回、再びコマンド入力に回帰しています。しかし、RTAではヤスに話しかけるような時間がもったいないので「聞け」のように最も端的な命令を出すことになり、せっかくのコマンド入力は生かされることがありません。
「調査耕」は現実で相棒に使ったら通用しなさそうですが、ヤスはしっかりこの最短の命令を理解してくれます。
電話をかけはじめる主人公。
先ほどかけた「電話0751」が処理されないうちに、すでに「電話1173」の入力が完了。
「電話0751」は旅館への電話。やりとりが終わるとただちに次の「電話1173」へ。このあたりは入力タイミングに余裕があります。
「出」だけで外に出るヤス。もはや、指示は一音だけ。
単語か短文レベルでしかしゃべれない主人公の言葉をヤスが通訳しているような感じに。
「壁を」と繰り返す主人公。完全にヤバい人としか思えません。
このように走りきった結果、タイムは4分7秒77。大容量のカップ焼きそばならまだ完成前です。
4分7秒77を記録したきくさんは、この動画の10時間前に投稿した4分36秒04の記録から約30秒の短縮に成功。
【RTA】AI版 ポートピア連続殺人事件 4分36秒04 - ニコニコ動画
ちなみに、きくさんの前にはぎぬさんが4分40秒93を記録しています。
【RTA】ポートピア連続殺人事件(AI版) 4分40秒93 - ニコニコ動画
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