ロボット掃除機・スマートホーム家電・ルーターなどさまざまなIoT・デバイスを全部まとめて接続し管理&自動化も可能な「Home Assistant」を使ってみた
IoT(Internet of Things=モノのインターネット)化が盛んになり、テレビや電灯、エアコン、玄関の鍵、掃除機などあらゆるモノをインターネットを経由して管理できる時代になりつつあります。しかしながら、これらのモノはそれぞれメーカーごとに別個のアプリで独自のネットワークを構築していることが多く、すべてを一元管理するのはなかなか難しいもの。その一元管理を可能にしてタスクの自動化なども設定可能な「Home Assistant」を実際に使ってみました。
Home Assistant
https://www.home-assistant.io/
GIGAZINE編集部では3階まであるフロアのすべてに計5台のロボット掃除機を設置し、毎日自動的に掃除するよう設定しています。かつては5台ともiRobotの「ルンバ」だったのですが、世代交代の末に記事作成時点ではルンバ1台、ECOVACSの「DEEBOT」2台、SwitchBotの「S1シリーズ」2台と見事にバラバラになってしまいました。
するとどういうことが起きるのかというと、ロボット掃除機を管理するアプリを3つも使う羽目になります。iRobot、ECOVACS、SwitchBotそれぞれのアプリを使いわけて設定し、何か問題が起きたときにはアプリから個別に確認しなければなりません。この面倒くさい作業を1つのサービスで一元管理できるのが「Home Assistant」というわけです。
Home AssistantをインストールしたデバイスのIPアドレスのポート番号8123番に接続すると、初回は管理アカウント作成画面が表示されます。名前、ユーザー名、パスワードを決めて「アカウントの作成」をクリックします。
Home Assistantをインストールした場所に名前を付け、「検出」をクリックして現在地を自動取得して反映させ、高度を入力してから、「次」をクリック。なお、現在地はあとから修正できるので大ざっぱでOKです。高度については地名でGoogle検索するとわかるのでその値を使います。
Home Assistantの開発元に分析データを送ることで対応機器が増えたり開発元の説得がしやすくなったりするとのことなので、オプションは全てオンにし、「次」をクリック。
自動的にデバイスが検出されるのでとりあえず「完了」をクリックします。
Home Assistantのホーム画面はこんな感じ。
先ほど検出された機器を一覧に表示させないようにするためには、「設定」から機器を選択し、「無視する」をクリックします。
続いて「無視する」をクリックすればOK。
次に検出されなかった機器を手動で登録します。まずは「設定」をクリックして「デバイスとサービス」をクリック。
「統合を追加」をクリック。
今回はルンバを登録したいので「irobot」と検索します。検索結果に表示された「iRobot Roomba and Braava」をクリック。
「iRobot Roomba and Braavaのセットアップ中です。しばらくお待ちください」と表示されるのでしばらく待ちます。
機器が表示されたらクリックして「送信(SUBMIT)」をクリック。
ルンバのホームボタンを約2秒押し、音が鳴ったら「送信(SUBMIT)」をクリック。
登録できたら「完了」をクリックします。
これで「ルンバ」が一覧に並びました
Home Assistantに自分以外のメンバーを追加することもできます。追加するには「設定」から「メンバー」をクリック。
「メンバーを追加」をクリック。
名前を入力し、「メンバーにログインを許可する」をクリック。
ユーザー名とパスワードを入力し、ローカルネットワークからのみログイン可能にするか、管理者として設定するかを選択したら「作成する」をクリック。
「作成」をクリックしたら完了です。
Home AssistantはiRobot以外にもSwitchBotやテスラなど、実に2412ものデバイスやサービスと連携することができます。実際にテスラと連携し、ネットワーク内の家庭用蓄電池「Powerwall」の発電量などを確認してみるとこんな感じです。
今回のHome AssistantだとiRobotなどは登録できたものの、その他の拡張機能が必要なものは登録できていないので、次回はさらに強化された「Home Assistant Supervisor」でもっと機能を拡張するのに挑戦し、自動化もレビューしていくことにします。乞うご期待。
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