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「AIは核兵器と同じように戦争を変えることができる」とGoogleの元CEOエリック・シュミット氏が発言


Googleの元CEOで国家安全保障に関する防衛革新委員会(DIB)の議長も務めたエリック・シュミット氏が「ChatGPTや画像生成AIで芸術分野に革新をもたらしているAI全般を軍事活動に積極的に取り入れるべき」「AIを活用した戦争を前向きに考慮するべき」と発言していたことが分かりました。

Former Google boss says AI could change war in the same way as nuclear weapons | TechSpot
https://www.techspot.com/news/97601-former-google-boss-ai-could-change-war-same.html

A.I. in the military could be a game changer in warfare | Fortune
https://fortune.com/2023/02/14/eric-schmidt-ai-could-disrupt-warfare-pentagon/

WIREDのインタビューを受けたシュミット氏は、AIは核兵器の導入と同じように戦争に影響を与える可能性があると強調し、最先端の技術でアメリカ軍を強化する案を示しました。

テクノロジー系メディアのTechSpotはシュミット氏について「過去10年にわたり国防総省へAIを活用した戦争というビジョンを持ち込むことに貢献してきた人物」と分析し、同氏が国防総省への影響力を持っていると指摘しています。シュミット氏は民間のAI研究に税金をどう使うかを議会に助言する防衛革新委員会の議長を務めてきた人物であり、個人的にもAIに焦点を当てたスタートアップに多額の投資を行った過去があります。


シュミット氏は、近年の軍の技術導入は不十分であり、国防総省は時代遅れの技術に依存したままになっていると指摘し、軍をもっと「シリコンバレーの企業」のように振舞わせることが重要だと述べました。つまり、致命的な兵器に適用される可能性がある場合でも、過去に国防総省を渋らせた倫理的な懸念がある場合でも、より迅速に技術を採用することが重要だとの意見を示しています。

「たまには、物事を変えるような新兵器や新技術が登場するものです。アインシュタインは1930年代にルーズベルトに手紙を書き、核兵器という新しい技術が戦争を変えるかもしれないと言いました。私は、AIによる自律性と分散型システムは核兵器と同じくらい強力だと主張します」とシュミット氏は述べました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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